【コロナノコトバ】PART.478
◼️厚生労働省:『テレワークのガイドラインを公開…必要経費負担や労働時間管理など』
厚生労働省は「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」を公開した。▶︎同省は2018年に「情報通信技術を利用した事業場外勤務の適切な導入及び実施のためのガイドライン」を公開しているが、その改定版となる。▶︎今回公開されたガイドラインは、「テレワークの推進を図るためのガイドラインであることを明示的に示す」として、名称には「テレワーク」と「推進」の単語が盛り込まれている。▶︎ガイドラインでは、テレワークを推進する目的は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による「新たな日常」と「新しい生活様式」に対応することだとしている。▶︎また、このような働き方は時間や場所を柔軟に選択できるため「働き方改革」にもつながる。厚生労働省が公開しているガイドラインということもあり、人事や働き方の内容が中心だ。▶︎「労務管理上の留意点」として、人事評価、仕事に必要なコストの負担、人材育成がある。▶︎また、日々の仕事で重要なこととして、労働時間の管理を挙げている。▶︎労働時間の管理は、始業と終業のほかに、テレワーク特有の一時的に仕事を抜ける「中抜け時間」がある。▶︎さらに、長時間労働への対策も必要だ。▶︎そのほかには、安全衛生の確保、労働災害の補償、パワーハラスメント(パワハラ)やセクシャルハラスメント(セクハラ)などのハラスメント対策、ネットワークセキュリティ対策もある。▶︎なお、ガイドラインの最後には、事業者向けと労働者向けにそれぞれテレワークにおけるチェックリストが用意されている。▶︎これにより、テレワークの環境が確認できるため必要な対策が見えてくる。
▶️【リンク先】
テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン[PDF形式:196KB]
https://www.mhlw.go.jp/content/000759469.pdf
◼️東京五輪リスク:『五輪開催中に震災なら…観客がコロナ変異株を地方に拡散するリスクも』
東京五輪の開催が近づくなか、気になるのが今年に入ってから大きな地震が頻発していることだ。▶︎もし開催中に巨大震災が起きたら、各会場が臨時の避難所として活用される可能性もある。▶︎東京都の五輪招致活動の推進担当課長を務め、五輪会場でもある東京体育館の建設に関わった経験を持つ国士館大学客員教授の鈴木知幸氏がいう。▶︎「新国立競技場は防災を考慮した設計がされており、備蓄倉庫には約8万人分の水や保存食品などが置かれているため、一時的な避難場所としては機能するはずです」。▶︎五輪組織委も「大規模災害発生時、国・自治体から要請を受けた場合には避難場所などの開設・運営可否を組織委内において検討し、対応する予定です」(戦略広報課)としている。▶︎ただ何万人もが1か所に集まれば、新型コロナの感染リスクが高まる。▶︎関西福祉大学教授(渡航医学)の勝田吉彰医師が指摘する。▶︎「WHO(世界保健機関)は『一定期間、限定された地域において、同一目的で集合した多人数の集団』を『マスギャザリング』と呼び、感染拡大の温床になると指摘しています。▶︎大勢の観客や被災者が集う状況はまさにマスギャザリングの要件を満たしている」。▶︎人が多い避難所を避け、いち早く自宅に向かおうと考えて「駅」に人が集まる可能性もある。▶︎災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏が危惧する。▶︎「新宿駅や渋谷駅といった都心部の主要ターミナル駅周辺に100万人単位の人が集まる可能性がある。▶︎しかし、被災した際の鉄道の復旧には相当な日数がかかるとされています。▶︎駅や駅周辺の建物内で大勢の人が長時間にわたって集まることで“3密”の環境が生まれる」。▶︎内閣府の想定では地下鉄は1週間、私鉄・在来線は1か月程度、開通までに時間を要する可能性があるとしている。
◇変異株が地方に拡散する恐れーー
交通網の復旧が進めば、地方から来ていた観客はやっとの思いで地元に戻ることになる。▶︎「東京をはじめとした首都圏は最も感染者の多い地域です。▶︎特に最近は『変異株』と呼ばれる従来型より感染力が強いコロナウイルスが世界的に広がりを見せています。▶︎厚生労働省の集計(3月16日時点)では変異株の感染者はまだ26都道府県でしか確認されていませんが、五輪観戦のために東京に来た人が感染し、地元に帰って蔓延させるリスクは否定できません」(勝田氏)。▶︎これらは専門家が「実際に起こり得る」と指摘する事態である。▶︎五輪組織委はどんな備えをしているのか。▶︎「台風や地震といった自然災害リスクをはじめとして、不測の事態が発生した際の行動基準をコンティンジェンシープラン(緊急時の行動計画)で定め、観客の皆さんや関係者の安全を第一にして、落ち着いて組織対応ができるように準備を進めています」(戦略広報課)。▶︎ただし、その行動計画は「非公表」(同前)とのこと。選手、観客ともに備えと覚悟をしておく必要がある[*週刊ポスト2021年4月9日号記事]
▶️日本人の多くが、五輪開催に合わせ、“もしも(巨大地震が起こったら)”という戦慄にかられたことがあるのではないだろうか。「呪われた五輪」の最終章が“巨大地震”という様なことにならなければいいのだが…〆
【用語解説】
『マスギャザリング』=大勢の集まり。 群衆。 日本集団災害医学会では「一定期間、限定された地域において、同一目的で集合した多人数の集団」と定義。 集団災害の発生や救急患者の増加などのリスクが高まると指摘している。
◼️東京五輪リスク:『変異株3種「五輪開催」で流入加速の恐れ…英国株は死亡率6割増、南ア株はワクチン効果に懸念』
国内でも感染力や重症化率の高い変異ウイルスが急増している。▶︎五輪開催にあたり、海外からの観客を受け入れなくても、渡航者増が見込まれる。▶︎厚生労働省によると、空港検疫を除いて国内で見つかった変異株への感染者は、3月9日時点で271人だったのが3月16日には399人(128人増加)に、3月23日には549人(150人増加)と右肩上がりに増加している。▶︎3月23日時点で疑いのある人が累計792人いる。▶︎ウイルスの変異は一定の頻度でランダムに起きるので、すでに大量の変異株がある。▶︎世界保健機関(WHO)はそのうち、感染力や増殖能力が増したり、重症化率や死亡率を上げたり、ワクチンの効果を下げたり、一度感染した人に再感染を起こす可能性があったりするような、社会に大きな影響を及ぼしかねない変異を持つウイルスを「懸念される変異株」と呼んでいる。▶︎現時点で懸念される変異株は3種類ある。▶︎英国🇬🇧で最初に見つかった「英国株」と南アフリカ🇿🇦で最初に見つかった「南ア株」、ブラジル🇧🇷・日本🇯🇵で最初に見つかった「ブラジル株」だ。▶︎WHOによると、南ア🇿🇦ではすでに新規感染のほぼ100%が南ア株に置き換わり、英国🇬🇧では4月までにほぼ100%、ブラジル🇧🇷では4月までに75%程度が置き換わるだろうという。
◇英国・南アは病原性高ーー
3種類とも国内で感染者が見つかっている。▶︎前述の変異株への感染者数は3種類への感染者だ。▶︎3月23日時点では英国🇬🇧株が501人、南ア🇿🇦株が13人、ブラジル🇧🇷株が35人だった。実際にはもっと広がっている可能性はある。▶︎現在の検査は、まず自治体が感染者の5~10%に簡易PCR検査。▶︎変異株に感染の疑いがあれば検体を国立感染症研究所に送り、ウイルスの遺伝子配列を解析している。▶︎神戸市は独自の方針で1月から変異株検査をしており、2月以降は新規感染者の6割強を調べている。▶︎1月1~28日までは変異株への感染者はゼロだったが、1月29日~2月4日には調べた4.6%から英国🇬🇧株への感染が確認され、次の1週間では10.5%……と増加の一途。▶︎3月5~11日には検査をした55.2%が英国🇬🇧株に感染していた。▶︎3種類とも、感染力が従来のウイルスよりも強まっているとみられる。▶︎ブラジル🇧🇷株についてはまだ詳細はわからないが、少なくとも英国🇬🇧株と南ア🇿🇦株は、重症化率を左右する病原性も高まっていると考えられている。▶︎英国🇬🇧株は、従来株に比べて感染力が4~7割程度高い。▶︎一時期、英国🇬🇧株は従来株より子どもが感染しやすいと指摘されたが、英国🇬🇧政府の専門家会合の小児分科会は2月、「変異株は感染力が上がっているが、(子どもを含め)特定の年代に対してとくに感染力が上がっているわけではない」という結論をまとめた。▶︎英国🇬🇧株の病原性について、英ブリストル大学などの研究チームが「BMJ(英国医師会雑誌)」に発表した論文によると、2020年10月~21年1月までに感染した約5万5千人の分析では、英国🇬🇧株への感染者のほうが死亡率が64%高かった。
◇ワクチン効果への懸念ーー
南ア🇿🇦株は感染力が50%程度、死亡率も20%程度増加するという報告がある。▶︎ブラジル🇧🇷株についてはまだ確実なデータはないが、WHOによると感染力が2.5倍になるとの報告がある。変異株は、ワクチンが効かなくなる、あるいは一度感染した人が再感染する恐れもある。▶︎ワクチンの効果が薄れたり、再感染が起こったりすれば、新型コロナウイルスの流行がなかなか収束しないことになる。▶︎米疾病対策センター(CDC)によると、現時点では、ワクチンの効果についてもっとも懸念されるのは南ア🇿🇦株、懸念が少ないのは英国🇬🇧株だという。ブラジル🇧🇷株は、従来株に感染した人の再感染がすでに報告されている。▶︎WHOによると、予備的なデータではあるものの新規感染者の6.4%が再感染だという報告があるという。▶︎変異の多くは、新型コロナウイルスの表面にある「スパイク(S)たんぱく質」の遺伝子にある。▶︎たんぱく質はアミノ酸がつながってできている。▶︎懸念される3種類の変異株が共通して持つ変異「N501Y」は、501番目のアミノ酸がアスパラギン(N)からチロシン(Y)に変わっている。▶︎ウイルスが感染する時にヒトの細胞表面のたんぱく質と結合する部位にあるため、感染力が変化すると考えられている。
◇海外から流入の恐れーー
南ア🇿🇦株とブラジル🇧🇷株にある変異「E484K」はグルタミン酸(E)がリシン(K)に変わっている。▶︎この変異があると、ワクチンや感染によりできた従来型のSたんぱく質に対する「中和抗体」の一部が結合できなくなり、ウイルスが中和抗体の攻撃をかわして生き延びるため、「免疫回避の変異」と呼ばれる。▶︎3種類の変異株は変異が何種類も蓄積しており、複数の変異の複合的な作用でウイルスの性質が変化すると考えられる。▶︎政府は3月25日現在、日本🇯🇵人や永住者と配偶者や子どもらを除き、実質的に国外からの入国をすべて拒否しており、入国者数は1日3千人弱だ。▶︎しかし、もしオリンピックが開催されれば、海外からの観客は受け入れなくても、今の何倍も渡航者が訪れるのは間違いない。▶︎そうすれば、海外から変異株が入ってくる可能性が高まる。▶︎現状では、国内における変異株の動向すらうまく追えていない。▶︎国内のPCR検査件数は多くても1日10万件程度で、遺伝子の配列の解析は原則として陽性患者の5~10%だ。▶︎「変異株対策には、国外からの流入と、国内での新たな変異株の出現の両方を追跡調査し、疫学的な流行状況の分析とあわせて総合的に判断する体制を強化する必要がある」。▶︎英インペリアル・カレッジ・ロンドンの小野昌弘准教授(免疫学)はこう指摘する。▶︎人口が日本の約半分の英国🇬🇧では、1日約70万件のPCR検査をし、その1割を目標に遺伝子配列を解析しているという。▶︎しかも、特定の地域で急激に感染者が増加するなど疫学的に気になる傾向と、遺伝子の解析結果を統合的に分析する体制ができているため、早い段階で、英国🇬🇧株の登場を検知することができた。▶︎国内での新たな変異株が登場するのをなるべく防ぐには、「一定の頻度で変異が生じることを考えれば、ウイルスの複製回数を抑える、つまり流行を抑えるしかない」(小野准教授)。▶︎つまりは3密の回避、マスクの着用といった従来の感染対策の継続が重要になる[*AERA 2021年4月5日号記事/文・取材:大岩ゆり氏・科学ジャーナリスト]
▶️東京五輪強行開催による海外からの変異株流入が、火中の栗を拾うことにならなければいいのだが…〆
◼️羽田空港:『自販機でコロナ簡易検査キット』
羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデングは、自動販売機で新型コロナウイルスの簡易抗原検査キット「ICheck」の取り扱いを始めた。▶︎医療機関などへの送付は不要で、自宅などで唾液による抗原検査ができる。▶︎税込価格は4000円。▶︎第1ターミナル到着ロビーと第2ターミナル出発ロビーのマスクを扱う自動販売機で扱っている。▶︎唾液を使用し、簡単で場所を選ばずに15分ほどで検査できる。▶︎空港ビルは、マスクの自販機を2020年8月に設置し、10月に開設した期間限定のマスク専門店は現在も営業を継続している[2021/03/31]
▶️“空港・駅で簡易コロナ検査”が当たり前の時代がやってくる予感〆
◼️新観光PR:『踊る旅館従業員、SNSで660万回再生…現在は連日満室に』
新型コロナウイルスの影響で打撃を受ける観光業や宿泊業ですが、三重県鳥羽市の旅館ではある取り組みが反響を呼んでいる。▶︎「鳥羽ビューホテル花真珠」では、旅館をPRするため接客や調理場担当の従業員が館内などで踊る短い動画を2月初旬からSNSで配信し続けている。▶︎再生回数170万回を数える動画があるなど、これまでに配信した50本近い動画で合わせて約660万回再生され人気を集めている。▶︎花真珠では2021年に入り感染拡大にともない客足が遠のいだが、現在は緊急事態宣言や三重県独自の宣言の解除に加え、SNSでの動画配信の効果も加わり連日満室となっている。▶︎漁業関係者や清掃業者など旅館と関わりのある他業種の人たちと撮影を行ったり、動画をきっかけに旅館で働きたいという声が多く寄せられたりと広がりを見せている動画配信。今後は、観光施設などとも連携し鳥羽市全体の魅力発信にもつなげていきたいとしている[2021/03/31]
▶️【参考資料】
鳥羽ビューホテル花真珠PRおもしろ動画
(@tobaview) on TikTok:
https://www.tiktok.com/@tobaview/video/6943036711291079937
◼️未来予測:『2100年には「1年の半分」が夏になる!? …中国が衝撃の予測』
最高気温が35度以上になる日を「猛暑日」と気象庁が2007年に定義してから、毎年当たり前に使われているこの言葉。▶︎年々、夏の厳しさが増し、春や秋も温暖になっていると感じられますが、最近発表された論文によると、北半球では2100年までに1年の半分が夏になるかもしれません。▶︎これから季節はどうなってしまうのでしょうか?
◇約60年間で夏が2週間以上増加ーー
中国の科学技術の最高研究機関・中国科学院の海洋物理学者たちのチームが、1952年から2011年の北半球の日別の気候データを使い、春夏秋冬のそれぞれの長さと季節の変化について調べました。▶︎1年のうち最も高かった気温を基準に、その気温から25%以内の気温だった日を「夏」に、1年のうち最も低かった気温を基準にそこから25%以内の気温だった日を「冬」と定義し、北半球で過去の四季の長さについて導きだしました。▶︎すると、1950年代は4つの季節の長さがほぼ均等で、季節の移り変わりは予測しやすいものだったとわかったのですが、1952年と2011年で平均的な四季の期間を見ると、次のような結果になるとわかったのです。
▶︎春:124日→115日に短縮
▶︎夏:78日→95日に延長
▶︎秋:87日→82日に短縮
▶︎冬:76日→73日に短縮
つまり4つの季節のうち、夏だけが17日と2週間以上長くなり、春、秋、冬は短くなっているのです。▶︎おまけに春と夏は季節の始まりが早まり、秋と冬の始まりは遅くなっていることもわかりました。▶︎このまま夏が長くなり、それ以外の季節は短くなる傾向が続くと仮定した場合、研究チームが予測した2100年までの四季は次のようになります。
[2100年までの春夏秋冬]
▶︎春:1月18日~5月5日(約108日)
▶︎夏:5月6日~10月19日(約167日)
▶︎秋:10月20日~12月17日(約59日)
▶︎冬:12月18日~1月17日(約31日)
夏が6か月近くの長さになり、冬は12月中旬から1月中旬までのわずか1か月だけに短縮されることになります。▶︎もしこの四季が現実となったら、植物の生育サイクルが変わり、農業や生態系などに大きな影響を及ぼし、花粉が長い期間飛んで人々を苦しめたり、病気を媒介する蚊が生育エリアを拡大したりする可能性も考えられます。
【出典】 Jiamin Wang et al,Changing Lengths of the Four Seasons by Global Warming,Geophysical Research Letters (2021). DOI: 10.1029/2020GL091753
▶️根拠はないが、私自身もここ数年、肌感覚で日本の春と秋が短くなっている様な気がしていたところにこの論文で、腑に落ちた。農業や生態系などへの大きな影響も去ることながら、新型コロナをはじめ新たなウイルス発生に影響がなければいいのだが〆
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[*掲載日時:2021年3月31日(水)11:50]
それ、しらんかっとってんちんとんしゃん。
⚠️明日は、エープリールフール。コロナ禍を狙ったフェイクニュースには気をつけましょう!