アンジャッシュ・渡部建(48)の〝復帰〟が、暗礁に乗り上げている。先月、日本テレビ系の大みそか特番「絶対に笑ってはいけない」シリーズの収録参加が報じられ、今月3日に緊急会見を開いたが、世間やスポンサーの反発は止まず、収録済み映像が「お蔵入りする」とも報じられた。渡部が復帰を急いだ背景に、テレビへのこだわりとユーチューブ復帰への〝拒絶〟があったことが分かった。(東京スポーツ)
渡部氏の謝罪会見内容について賛否両論様々な意見があるだろう。
答えになっていない回答に終始した渡部氏への苛立ち、寄ってたかって渡部を責める記者への嫌悪感…等々。
テレビ局の一方的な思惑に奔放され、不本意なタイミングでの記者会見を強いられた渡部氏には少なからず同情の余地があるだろ。しかし、自身の再起をかけた1時間余りの“謝罪劇”は不発に終わった感が強い。
これまで様々な有名人の謝罪会見を見てきた。会見を契機に再復帰を果たした者、更なるイメージダウンで芸能界から抹殺されてしまった者。
どうして、こうも結果に差が出てしまったのだろうか?
今回は、その謎を解くため、不祥事を起こしたふたりの人物像を比較しながら検証してみたい。
そのふたりの人物とは、”アンジャッシュ・渡部健氏”と“雨上がり決死隊・宮迫博之氏”である。
先ず、ふたりの簡単なプロフィールを見てみたい。
◎アンジャッシュ・渡部健(48)
⚠️多目的トイレ不倫スキャンダル
▶︎「芸能界のグルメ王」(グルメ関連著書多数)
▶︎ DMMオンラインサロン「渡部健のとっておきの店、こっそり教えます」運営(会員数:300人 会費:5000円/月)※現在閉鎖
▶︎趣味:高校野球観戦
▶︎出演実績(王様のブランチ、ヒルナンデス、LOVE MUSIC、行列のできる法律相談所、FNS歌謡祭、J-WAVEナビゲーターなど)
▶︎配偶者:佐々木希(モデル・タレント)、一児(女)の父
▶︎人力舎(現在も所属)
▶︎相方・児島一哉(48)
▶︎東京都八王子市出身
▶︎神奈川大学経済学部卒
▶︎同期:(ロンドンブーツ1号2号、山口智充[ぐっさん])
▶︎祖父・梅本正倫(撫順セメント取締役、南満州鉄道参事)
▶︎YouTube「アンジャッシュ渡部チャンネル」※配信撤退
▶︎YouTube登録者数:7.02万人[2019.12.21〜]
▶︎YouTube総再生回数:5,790,354 回(2020.7.20時点)
◎雨上がり決死隊・宮迫博之(50)
⚠️反社組織との闇営業スキャンダル
▶︎ 豊富なMC経験
▶︎ 俳優、歌手、声優としても実績
▶︎出演実績(アメトーク、行列のできる法律相談所、龍馬伝、絶対零度、救命病棟24、21世紀少年、妖怪大戦争…)
▶︎吉本興業(現在フリーランス・YouTuber「宮迫ですっ!」運営)
▶︎相方・蛍原徹(52)
▶︎大阪府茨木市出身
▶︎金光第一高等学校卒
▶︎たこ焼き店「みやたこです」(五反田)経営
▶︎同期(極楽とんぼ、ネプチューン・名倉潤)
▶︎配偶者:一般女性(芸能界屈指の恐妻家?)、一児(男)の父
▶︎YouTube「宮迫ですっ!」(人気YouTuberヒカルとのコラボで躍進)
▶︎YouTube登録者数:122万人[2019〜]
▶︎YouTube総再生回数:1.75億回
いずれも人気・実力ともに一流お笑い芸人としての地位を確立した点で共通している。
では、ふたりの相違点は何か、細かく見て行きたい。
▶︎渡部の“不倫” vs 宮迫の“闇営業”
法的視点に照らせば、宮迫氏の反社会組織における闇営業活動は渡部氏の行為と比べ、明らかに罪は重いことは明白。また、当初、事の真相を隠し、メディアでの虚偽発言が世論の大きな批判を浴びたことは記憶に新しい。その後、訂正謝罪会見を開き、活動自粛となる。一方、スキャンダル(多目的トイレ不倫など)発覚前に、”自主的自粛”宣言をし、雲隠れした渡部氏に対する“不誠実な倫理感”と“無責任な対応”が世間の批判を浴びることとなった。
▶︎“意識高い系”の渡部 vs “庶民派”の宮迫
先に述べた通り、両者ともに芸能界で順風満帆なステップアップを果たしてきた。お笑い芸人の中でも“モテ男”や“芸能界のグルメ王”などの浮名を流し、絶世の美人とも言われる佐々木希さんを妻にし、スタイリッシュな道を歩んで来た渡部氏。一方、「宮迫ですっ!」の決め台詞で愛想を振り撒き、恐妻家の妻をネタにしながら庶民派の王道を歩んで来た宮迫氏。
▶︎“血統書付き”の渡部 vs “一般庶民”の宮迫
渡部氏の血縁者(祖父)に、いわゆる“高級国民”がいたことで、渡部氏の心のどこかに“優越感や奢り(自分は人とは違う)”が存在していたのではないだろうか?一方、一般庶民として生活し、後ろ盾のない中で芸能界をのし上がって来た宮迫氏には、そう言った浮足立った感じは見られない。
▶︎“唯我独尊な”渡部氏 vs “マルチな”宮迫氏
活動ひとつとっても、お笑い芸人、役者、司会、声優など多彩な才能を発揮する宮迫氏。一方、自分を輝かせる場所を選別し、それ以外の仕事には一切手を出さない渡部氏。
▶︎“孤高”の渡部氏 vs “連帯”の宮迫氏
(これは筆者の主観だが)相方や同じ事務所仲間を含め再復活に向けた周辺のバックアップ体制の優劣が顕著に感じられる。宮迫氏よりも年長者の相方・蛍原氏は、出演番組内で常に宮迫氏を気遣う配慮が見られ視聴者にそのコンビ仲の良さを感じさせる場面が幾度となく見られる。一方、渡部氏と同年齢の相方・児島氏は、ネタとして渡部氏の所業をイジることはあっても、(温かさと言うより)どこか冷徹な感じが否めない。同業の先輩である松本人志氏の発言を見ても(事務所の違いによる親密度の差はあれど)その扱いに温度差を感じざるを得ない。
▶︎“急がば回れ”の宮迫氏 vs “急いては事を仕損じる”の渡部氏
謝罪ひとつとっても、(最初に虚偽発言があったとは言え)宮迫氏は、事件後速やかに記者会見を開き謝罪すると言う“潔さ”を世間に示し、自粛生活に入った。一方、“自主的自粛”と言う(世間から見れば)姑息な手段を画策、真実追記から逃避し、挙げ句の果てにお粗末な記者会見を行ったことで渡部氏は更に傷を深めることとなった。
▶︎“時期尚早”の渡部氏 vs “捲土重来”の宮迫氏
両者ともにテレビへの再復帰に拘る気持ちはよく分かる。一旦、世間に付いた負のイメージを払拭するにはかなりの時間と地道な努力が必要であろう。宮迫氏はテレビ復活への気持ちをグッと抑え、YouTuberと言う不本意な道に敢えて挑戦し、登録者数を増やしながら現在に至っている。一方、世間から見れば時期尚早と思える渡部氏の動きは、厚顔無恥、無反省と見られる残念な結果となった。
▶︎“プライド”の渡部氏 vs “ありのまま”の宮迫氏
(これも筆者の独善的主観だが)渡部氏の発言や行動から、自分を現実よりも過剰によく見せようとするプライド(虚栄心)の高さが感じられる。それは、「美人妻」「芸能界のグルメ王」といった、完全武装の姿からも見て取れる。一方、宮迫氏においては完全ノーガード、裏表のない臆病な性格が一連の発言・行動から感じ取れる。
まだまだ検証の余地は残されているが、渡部氏と宮迫氏の比較において、その人格(それを司る性格や環境)における差異がぼんやりと見えてきたのではないだろうか。
「罪を憎んで、人を憎まず」と言うコトバがある。犯した罪は憎むべきだが、その人が罪を犯すまでには色々な事情もあったのだろうから、罪を犯した人そのものまで憎んではいけない。
世間の見方を変えるために必要なのは、事件の当事者が真実を潔く曝け出し、世間の神託が降りる瞬間まで陰日向なく地道に努力する姿勢が重要なのではないだろうか。
いずれにせよ、両者ともに才能あるお笑い芸人であることに変わりはない。お笑い好きな筆者としては、一日も早い復活に向けてエールを送り続けたい。
それ、しらんかっとってんちんとんしゃん。