ジョン・ワトソン (1878-1958)
無駄な努力をしたことが分かっただけでも、十分に大きな収穫である。
現代の心理学にも非常に大きな影響を与えている"行動主義心理学"を創始したのが
ジョン・ワトソン。当時はヴントの考えを主張する"構成主義"と対立関係でした。
<行動主義心理学>
目に見えない「心」や「感情」に着目するのではなく
目に見える人間の「行動」に着目した心理学で、
すべての心理現象を「刺激と反応(S - R)」から探求していきました。
人間の行動として表れる反応(R)には何らかの刺激(S)が
起因になっているという思考で問題に対し指導的なアプローチを可能にし
見る事の出来ない心の問題を研究や実験をとおし
理解できるような手法を編み出しました。
<アルバート坊や
>
ワトソンは研究員の生後11ヶ月の乳児(アルバート)に対して
「恐怖心を植え付ける事は可能なのか」という実験をしました![]()
まずシロネズミ
を見せ、恐怖心をもっていないことを確認したあと
アルバートがシロネズミを触ろうとした瞬間に背後においてある
鋼鉄の棒をハンマーで叩き大きな音を鳴らしました。![]()
この過程を7回繰り返すうちにアルバートはネズミを見ただけで
恐怖反応を示すようになり、さらにその恐怖心は白ウサギ
や
白い毛皮のコート
といったほかの類似したものにも
反応を示す事を発見しました。
ただ、この実験は倫理的に問題があるといわれ
実験後、非難の的になってしまいます。![]()
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行動主義心理学は現在も心理療法などに生かされていて
他にも動物のしつけなどには大いに使われています。
