あなたと私は違っていい〜うつ病母の介護生活を経て、自分らしい人生へ | うつ病母の介護生活を経て、自分らしい人生へ

うつ病母の介護生活を経て、自分らしい人生へ

3年にわたる壮絶な介護と7年の施設と精神科の通院付き添いの後、親から卒業し、40代にして自分の人生を歩み始めた私が
幸せに生きるヒントをお届けします。

シンボリックセラピスト齋藤浩美です。

母の葬儀などに追われながら、一人になって自分を見つめる時間を取っていました。
そこから、
ああこのblogのタイトルのように自分の人生を生きているなぁキョロキョロ
と思うようになりました。

あまりに突然だったので、もっと母にできることはなかったのか?という後悔の念と、見守ってくれていた存在を亡くした喪失感で、今も涙が出ることがあります。

葬儀に間に合わず、後から説明をすることがあった時に「あなたの気持ちよく解る」と言われたり、その人が体験された事を話されたりしたことがあったのですが、
その時初めて、
「私の気持ちを勝手に変換しないで」
「よく解るってどういう意味?私とあなたは違うのになぜそう言うの?」
と言う気持ちが湧き上がってきました。

もちろん私の哀しみに寄り添ってくださることは解っているのですが、この時自分の気持ちを他人である人に代弁してほしくないと実感したのです。

私と他人にある境界線を守り、お互いの共有し合えるもの、できないものの線引きの大切さを実感した時でもありました。

それは言葉を変えると、あなたと私は違うと言っている事と同じだと私は思うのです。
あなたという個性と私のいう個性がある。
シェアできる部分とできない部分がある。
できることで協力しあえれば良い。
ただそれだけなのだと思ったのでした。

母が亡くなる瞬間、本人がどう思ってこの世を去ったのかは私は知ることはできません。
ですが母の死から感じること、学ぶことは多いと思いました。

いつも私は人の影に隠れて人任せになってしまったり、自分の意見を二の次にしてしまいがちでした。
自分を大切にすること、何をしたいのか?を明確にして動く。
その行動に正しい間違いはなく、経験として自分の中に刻まれていくのだなと思いました。