八月納涼歌舞伎 弥次喜多流離譚(やじきたリターンズ) | sylvie-guillem-19650225のブログ

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基本「独り言」。
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 團子&染五郎の若手コンビ目当てでチケットを取っていたのですが、代役版。

幸四郎さんは復帰して猿弥さん隼人くん笑三郎さん笑也さんが代わりを勤めていました。

 

 

残念な気持ちも少しあったのですが、代役版は華やかさが増して返って面白かったかもしれない。

 

もし出てたら團子&染五郎は後半早変わりの連続で(3年前までは半分子役扱いだったけど)これからは大人の役者として戦力になっていくのを鍛えるための役だったんじゃないかなと思いました。

それと同時に、早変わりの繰り返しは裏方さんの貢献と息が合わないと上手く行かないし、どれだけ色々な人に支えて貰わないと成立しないかを嫌というほど目の当たりにしたんだと思う。

 それにしても、早変わりの部分を上手く笑三郎さん笑也さん、隼人くん猿弥さんに振り分けたのってめちゃくちゃ機転が効いてた。

 

前半は俊寛や夏祭浪花鑑、ワンピース歌舞伎やオグリなど古典と新作の歌舞伎のパロディーなどや、これまでの弥次喜多の物語が語られたりしながら物語が進むのだけど、若干モダモダしていて笑いは取るけどあまり盛り上がらない感じ。

前半ラストに「本水にて大滝の立廻りならびに宙乗り相勤め申し候」の本水大滝が出て(当然ですが客席まで水を飛ばすのはかなり控えめ。舞台上では精一杯派手に頑張ってた)、ああ、ようやく本水が使えるくらいには以前の風景が戻ってきたなとちょっと感激しました。

 

ここで30分の幕間

 

後半はグレてしまった伊月梵太郎と五代政之助の登場、踊り合戦が一つの見せ場になるのだけど、これが祝祭感溢れて楽しかった。

猿弥さんは踊りも上手くてキレキレだし、目をまん丸に見開いて淡々とお役をこなす姿は渡辺直美みたいで可愛い(w)。

隼人くんは(團子くんが美少年だとしたら)迫力のある美青年。代役の方がキレイって、團子くんきっと悔しいはず。

笑三郎さんと笑也さんの踊りが追加されたのは完全にお得だし、私のように團子&染五郎を目当てにしていた観客にも代役で納得させてさらに満足感を与えるってサービス精神旺盛でなんて素敵なんだろうって思う。

 

新悟くんが堂々たる立女形に成長しつつあって今後が楽しみ。

笑三郎さんのドレス姿があまりにも板についてお綺麗で、うっとりしてしまう。

 

後半もう一つの見せ場が92歳の寿猿さんの訓示? と宙乗り。

若手がみんな神妙になっていて、歌舞伎を続けるためにはスタッフだけじゃないこういう方たちの貢献も大きいんだろうなと思う。

 

御家再興のための刀も無事に見つかったし、来年からは新しいステージに移るのかな。

 

文明堂とファミリーマートが大きなスポンサーになっているのを堂々と出してるのも潔くて、こういう方式は下品にならない程度にどんどん取り入れたら良いと思う。

 

まとまりの無い雑多な感想だけど取り敢えず。