昨日6日の話ですが、昼前に美幌で日曜礼拝に行ったあと、午後から女満別の大空町教育文化会館にて演劇鑑賞をしてきました。
劇団めまんべつの「イナダさんの演劇ワークショップ」成果発表公演という位置付けの演劇で、この劇団めまんべつ、私もエキストラ的な形で参加させてもらったことがあるのですが、Facebookで今回の演劇を知ったときから休みが合えば観に行きたいと思っていました。
さて題名の、東空月駅爺ちゃんのことや、貼ってあったポスターを見た限りでは、ただ廃線となった鉄道路線の駅舎を買い取った元駅長とその周りの人たちを舞台にした日常を面白おかしく表現するだけかと思っていました。
しかし開演して物語りが進んでいくと、元駅長の奥さんは病に倒れ病院で延命療養、元駅長も認知症が進行し息子たちが両親のこれからに頭を悩ませる。そして主役の元駅長自身も自分はどうして行けば良いのかと観客に問いかけるところで幕が降りるといった演劇でした。
私は両親ともすでに他界してしまっていますが、同年代の仲間には親の介護にあたっている人もいますし、何より看護職という仕事柄、認知症の高齢者という存在が身の回りにたくさんいるのでいろいろ考えさせられることがありました。
それも親の介護をする50~60代の人にスポットをあてたテレビ番組はよくありますが、この演劇はどちらかといえば認知症が進行していく高齢者が主人公になっており、そんな切り口で演劇を作りあげた稲田博さんは凄いなと思いました。