鉄道好きな私ですが、昨日ついに蒸気機関車が牽引する列車に乗ってきました。
北見から標茶まで車で移動し、標茶から釧路まで、冬の一時期限定で運行するSL冬の湿原号です。
機関車は現役当時、かつて釧網本線標茶より分岐し国後島をのぞむ標津、あるいは途中から根室の手前にある根室本線厚床へと接続していた旧標津線で貨物列車を牽引していた C11という車両。
引退後は標茶町で静態保存されていたようですが、近年になって札幌近郊の苗穂まで自動車輸送され、再度走行できるように整備され現在では北海道各地でイベント列車を牽引しているというご当地のヒーローです。
さてSLの走る様子はさすがに迫力があったわけですが、感激したのは機関車同様に苗穂で改造された客車でした。
実はSL冬の湿原号で C11が牽引しているのが客車 5両と緩急車 1両ですが、客車はSL時代に主流だった濃茶色に塗装しなおされ、加えて客車と緩急車にそれぞれ石炭ストーブを積み込むまでしたレトロ仕様。
ストーブに使う石炭も地元釧路の炭坑から掘り出しているものを利用するほどローカル列車に徹底していたのはさすが!
偶然買うことになった指定席がちょうど石炭ストーブのそばで、車内販売のシシャモを焼いて食べながらの汽車旅は最高のひとときでした。
おまけの話ですが、向かいの席に阪急交通社の添乗員さんが座っていて、個人的にいろいろ説明してくれたので、なおのこと味の濃い旅行になりました。


u.d.ozzy の 100+-130216_1322~010001.jpg
↑標茶駅構内 機関車が出発準備を終え、これから後ろ向きで運行するため編成の反対側に移動開始。

u.d.ozzy の 100+-130216_1325~010001.jpg
↑標茶駅構内 釧路向きの先頭位置へと入線してきた機関車。

u.d.ozzy の 100+-130216_1326~010001.jpg
↑標茶駅構内 編成に接続する前に一旦停止。確認作業があるのでしょう。

u.d.ozzy の 100+-130216_1327~010001.jpg
↑標茶駅構内 前方の緩急車に接続!(緩急車は貨車の分類上、車掌車というのが正しいようです。国鉄時代は貨物列車の最後部に接続され、車掌が乗務していました。)

u.d.ozzy の 100+-130216_1511~010001.jpg
↑客車内 この石炭ストーブ、小柄ながら威力じゅうぶん。皆さんスルメやらシシャモやら焼いていました。ちなみに石炭は車掌が補充します。