今月1発目のブログ更新は昨日のドライブからとします。
昨日今日と2連休になったので、以前近所の屋台村で聞いた津和野方面の温泉に行ってきました。

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さて今回の走行ルートですが、広島県脱出の分岐点は廿日市市(吉和村)の国道186号線から国道434号線へと向かうことにしました。
が、廿日市市街方面よりカーナビの指示どおりに進んでいくと、その入口は写真のような離合困難な林道のような道、国道186号線には案内標識すらなかったのですが、カーナビが「ここで間違いねぇって!」というので渋々進入していきました。
対向車がきて離合に苦しんだどころかここ最近車が走った形跡は無し、全面アスファルト舗装はされているもの橙色の落ち葉の絨毯が雨に濡れていてスリップしないか冷や冷やモノの「酷道」でした。
山口県境手前の冠高原ヒュッテ付近でいきなり拡幅整備された道になりましたが、国道434号線最高地点となる松の木峠からは落ち葉こそ積もってないものの再び林道のような国道です。

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鉄道好きな私の最初の目的地は錦川鉄道錦町駅。
松の木峠から錦町駅へと向かう国道434号線沿線には旧国鉄未整備区間があり、現在は錦町駅-出市駅-周防深川駅の区間が岩日北線記念公園として整備され路盤の上を「とことこトレイン」という季節営業のバスが運行されています。

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旧国鉄岩日線のうち開業済みだった南線(岩国駅-)川西駅-錦町駅は第3セクターの錦川清流線として生まれ変わりました。
錦川清流線では清流のブルー「せせらぎ号」、桜のピンク「ひだまり号」、森林のグリーン「こもれび号」、蛍の光のイエロー「きらめき号」の4両が現在運行されており、錦川駅を訪れた時間帯には「こもれび号」が留置線で待機中、「せせらぎ号」はホームに入り岩国駅へと出発していきました。

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岩国市(錦町)からは国道187号線を津和野方面に向かいました。そして島根県境の傍示ケ峠手前で山賊砦を発見、ちょっと遅めの昼食に立ち寄りました。
以前このブログでも紹介した山賊チェーン店が玖珂店、周東店の他に錦店があることは知っていましたが、こんなに都合よくドライブルートに沿って建っているとは予想外でした。
七輪セットに山賊うどん、山女の刺身を食べて満足満足!

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傍示ケ峠より島根県吉賀町へと入り、旧国鉄岩日線のうち未整備区間だった北線予定地(錦町駅-出市駅-周防深川駅-高根口駅-)六日市駅-七日市駅-柿木駅(-日原駅)に沿うように国道187号線を進むと今回の最終目的地である木部谷温泉松乃湯に到着です。
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温泉の建物本体の左側にある小路を登っていくと源泉井と湯溜りがあります。実はこの木部谷温泉、もともとが間歇泉で、20~25分間隔で約5分間勢い良く源泉が噴き出し、その様子を見学するためにやってくる遠来のファンも多いようです。
(私は温泉に入りに来たので噴出するのを待つことも無かったワケですがw)
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建物に入って銭湯並みの400円で入浴できる温泉の浴室はこんな感じでした。
木部谷温泉はひなびた風情が漂う山里の小さな湯治場で松乃湯には宿泊も可能です。泉質は含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素泉で、含まれる鉄分のため浴槽の湯も茶褐色に濁り、湯船には湯の花も付着しています。
湯温は入浴客の好みに合わせて井戸水を入れたり水蒸気を入れたりして調節できるようにしてあるのがまた良いのです。源泉温度が低いため加温してありますと書かれていますが、まさしく本物の温泉であると言っていいでしょう。
塩素臭もまったくしませんし入浴客が加水するとしてもそれは井戸水、温泉のいちばんの敵である循環濾過なんてものはここではおこなっていないのです!

木部谷温泉

学術的意義
木部谷間歇泉は、本邦では数少ない炭酸ガスCO2の圧力で湯を周期的に噴騰している間歇泉である。
溶存成分
水況:20~21℃、PH62
ガス組成:二酸化炭素97.6%、その他24%
化学成分:ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、塩素、重炭酸、ホウ酸などを多く含む。
多量の炭酸ガスは本来地下深部から上昇するもので、この場合鉱水に伴って上昇し地中の空隙に蓄積され、その圧力で空隙中の水が周期的に地上に噴き上げられるのである。
また一般の間歇泉は水蒸気圧によるものであり、このような炭酸ガス圧の場合と異なる。炭酸ガス圧の場合、噴騰休止から再び噴騰開始に至るまでの水位の変化は徐々に上昇してくる。つまりCO2の気泡が水を押し上げてきてはこわれ後から順次繰り返えし押し上げてくる。そしてやがて噴騰を始める。
この傾向は水蒸気圧の場合とは異なる。その点、学術的にも研究対象として興味ある間歇泉である。

松乃湯の泉質、適応症は次の通りである。
入浴適応症
ラジウム泉:リウマチ性疾患、高血圧症、動脈硬化症、通風
炭酸鉄泉:リウマチ性疾患、慢性湿疹・苔癬、月経障害など
含重曹食塩泉:リウマチ性疾患、運動器障害、創傷、虚弱児童、更年期障害
現在人間生活に最も必要と注目されている森林浴、並びに健康増進のための温泉浴の両者を備え、自然環境に恵まれた保養、休養泉である。
(東邦大学医学部教授・相川嘉正先生による)
昭和63年10月松乃湯

(以上、木部谷温泉松乃湯前に設置されている看板より。)

余談になりはすが、帰路は中国自動車道六日市IC付近より深谷PA付近に抜ける県道を短縮ルートに使いました。そして明らかになったことが…
国道434号線の松の木峠から冠高原ヒュッテ裏を通るとその先にも拡幅整備された道路が続いていました。もしやと思ってそのまま進むとあの「酷道」を通らずとも国道186号線に抜けたのです!
カーナビは愛車パジェロイオ同様に結構古いのですが、それにしても国道186号線の国道434号線(旧道・新道)分岐点前後に「ちゃんと案内標識設置してくれよ!」と思ったのは私の考え。カーナビは「俺だって一般道扱いで新道も表示してやってただろ?」とそっけなく、ひとり勝手に苦労したのは事前調査不足の私だけでした…

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