月末に知人が宇部まで行く用事があるため広島駅に切符を買いに行きました。
ついでに東海道・山陽新幹線と、岡山-広島-小倉の山陽本線を中心とした広島周辺在来線の時刻表を入手。そこで目についたのが第3セクターで唯一掲載されていた錦川鉄道のページです。
錦川鉄道御庄駅は1960年(昭和35年)11月1日に当時の国鉄岩日線と同時に開業。一方新岩国駅は1975年(昭和50年)3月10日に山陽新幹線延伸と同時に開業。位置関係からいえば山陽新幹線は御庄駅に接する形で敷かれているにも関わらず、新岩国駅からの乗り継ぎは駅を出て博多(南西)方向にある高架沿いの連絡通路を進み300m(徒歩7分)の位置にようやく御庄駅のホームがあるといった具合です。
何で国鉄がこの両駅を接続させなかったのかと言えば、実は岩国駅方面から御庄駅へ到着する直前に分岐線路があり山陽新幹線の保線基地へと繋げられているのです。こちらは新幹線用レールを在来線経由で輸送する際に使用されるようです。
つまりは保線基地を新岩国駅と並行する形で設置することが優先せれて、在来線で岩国駅方面から乗り継ぐ旅客の扱いは二の次にまわされたというのが実情なのではないかと思われます。
それでは新岩国駅と御庄駅の列車時刻を紹介しましょう。
新岩国駅<上り> 全車こだま 阪/新大阪行き 岡/岡山行き 広/広島行き
06:44(阪) 07:44(阪) 08:12(岡) 08:35(岡)
09:12(岡) 10:12(岡) 11:12(岡) 12:12(岡)
13:12(岡) 14:12(岡) 15:12(岡) 16:03(岡)
16:34(阪) 17:12(岡) 17:41(阪) 18:12(阪)
18:40(阪) 19:27(阪) 19:58(岡) 20:16(阪)
20:51(広) 21:17(岡) 21:54(広) 22:10(岡)
23:09(広)
新岩国駅<下り> 全車こだま 南/博多南行き 博/博多行き 山/新山口行き
06:16(博) 07:04(博) 07:52(博) 08:25(博)
09:06(博) 09:46(南) 10:20(南) 11:20(南)
12:08(博) 12:41(南) 13:41(南) 14:41(南)
15:41(南) 16:56(南) 17:41(南) 18:08(博)
18:41(南) 19:08(南) 19:41(南) 20:08(南)
21:04(博) 21:33(南) 22:19(博) 23:20(山)
御庄駅 <上り> 全車各駅停車 岩国行き
06:32 07:47 09:23 10:38
11:56 13:12 15:03 16:51
18:33 19:49 21:05
御庄駅 <下り> 全車各駅停車 錦町行き
07:10 08:48 10:03 11:21
12:36 14:28 16:15 17:58
19:13 20:29 21:47
山陽新幹線が1日上下計49本(地方駅の特急列車数と比べれば便利なほうですが…)発車するのに対して、錦川鉄道が1日上下計22本というのは「乗り継ぎ駅」としてそれほど利用されていない証でしょうか。
JR岩徳線(岩国駅-川西駅)、錦川鉄道(川西駅-新岩国保線基地)を電化、錦川鉄道新岩国駅を開業すれば、広島駅から岩国駅方面の区間電車を新岩国駅まで延長することによって岩国周辺の新幹線利用客は格段に便利になるのではないかとちょっと思いました。

