鉄道ネタでいきます。
近年でいうと広島ではJR可部線の可部ー三段峡が廃線となっています。

まずは可部駅(広島市安佐北区)。広島から可部までの電化区間は現在も運行されています。

可部駅構内から三段峡方面。ごらんのとおり駅周辺はレールが残されています。

山間の民家まばらな太田川沿いを走り安芸飯室駅(広島市安佐北区)到着。古い駅舎は現存しています。

駅舎同様に構内はレールが残されています。廃線区間でこれだけ残されているのはここだけです。

ホーム上から見た駅舎。本当にここだけは現役時代の臭いがプンプンでした。

さらに川沿いですが安芸飯室からは国道が並走します。そして安野駅(安芸太田町・旧加計町)到着。
こちらも駅舎は現存し、春に花見のイベントが行われる「安野花の駅公園」として整備されていました。

やはりレールが残されていますがこちらは使用目的があります。
イベント用にオリジナルで造られたトロッコの専用軌道となっていました。

ホームで静態保存されていたのはキハ58形気動車。快速を表示、サボ(行先板)は三段峡-広島です。
やはりイベント用ですが個人でレンタル使用も可能。車内の半分はお座敷使用に改造されていました。

国道191号線を進むとようやく市街地が現れ、ここに加計駅(安芸太田町・旧加計町)がありました。
交流館が建てられ、ロータリーには駅の名残が廃止区間で一般的だった屋根付き島式ホーム(一部)のみ。

車庫付近にはレールと保線車、キハ28形気動車が「キハ28保存会」によって動態保存されています。
こちらは「加計五サー市」などのイベントでエンジンがかけられ、公開されるということです。

続いて国道186号線を進むとやがて筒賀駅(安芸太田町・旧筒賀村)に到着。何も残っていませんでした…
「国鉄本郷線(加計-三段峡建設時の名称)開通記念筒賀駅に植樹」と標された珊瑚樹だけが名残。

ふたたび戸河内ICまでもどり国道191号線を進むと戸河内駅(安芸太田町・旧戸河内町)到着。
ここには安芸太田町役場(旧戸河内町役場)がありますが、駅跡地は役場の駐車場となっていました。

やがて国道191号線を三段峡入口に折れると終点の三段峡駅(安芸太田町・旧戸河内町)へ。
加計と同様に交流館(舞台のみの造り)が整備され、トイレとバス待合所が設置されていました。

廃線前は紅葉の時期に行楽客で賑わったであろう駅前の喫茶店や民芸品店も終日休業っぽい様子でした。

車道行き止まりが三段峡の入口。ここにある三段峡ホテルも温泉宿というのに閑散としている様子。
車を停めて売店を覗いているとホテル従業員が出てきましたが、買い物を終えると売店は閉店されました…
長々と可部線廃線区間の主要駅レポートでしたが、レトロな駅舎がかろうじて残されているのは安芸飯室駅だけでした。こういう駅の風景好きなのでできれば残して欲しいな。
安野駅と加計駅のイベントは見に行きたいですね。三段峡ホテルにもゆっくり温泉入りに行きたくなりました。残念でやまないのはいずれも自家用車かバスで行かなくてはいけないことですね。

