前回の続き。
今回紹介する
BOOX Go 7 は
電子インクを使用した読書端末ですね。
始めに書きます。
これに限らないのですが、
電子インク製品、
決して万人受けはしないと思います
何だよ?! と思われるかもですが、
刺さる人には刺さるのですけど、
電子インクの技術的な仕様を
許容できない人は普通に沢山いらっしゃると思います。
具体的には
・全体的に動きが遅い
・動画には全く向かない
・カラーは未だ技術革新中
・値段が高い
デメリットというか、現状は
電子インクの特性、限界な気はします。
電子インクに興味がある人や、
既に同系統の端末を使用して許容している
人でないと、
上記のデメリットで絶望するかもしれません。
そこについては、予めお伝えしておきます。
まずは基本スペック。
<BOOX Go 7 (2024年版)基本スペック>
【CPU】:Qualcomm 2.4GHz 8コア
【RAM】:4GB LPDDR4X
【メモリ】:64GB UFS2.2
【ディスプレイ】:7インチKaleido 3 (4096 colors) Carta1200 ガラススクリーン
【ブラックとホワイトの違い】ブラックはフラットカバーレンズ付き
【解像度】:1680 x 1264 (B/W 300 ppi, Color 150 ppi)
【タッチ】:静電容量方式タッチ
【ライト】:CTMフロントライト(暖色と寒色)
【無線接続】:WiFi (802.11b/g/n/ac) 2.4gHz + 5gHz
【Bluetooth】:BT 5.0
【バッテリー】:2300mAhポリマーリチウムイオン
【キー】:電源,ページめくりボタン(音量)
【スロット】:USB-C (OTG対応), microSDカードスロット
【スピーカー】:あり
【マイク】:あり
【Gセンサー】:あり
注目点はまずメモリ。64GBあります。
スマホであれば全く頼りない数値ですが、
読書端末としては十分な量です。
さらに、microSDカードが2TBまで対応しています。
これが、他のkindleやKoboと異なる部分ですね。
プラットフォームに縛られない
使い方ともマッチしています。
電子インク端末は、乱暴な言い方をすると、
電子で作った 紙。
液晶画面はその裏側から光源を
光らせる関係で、長時間見ていると
どうしても目が疲れやすいのですが、
電子インク端末は
それ自体が光る訳ではなく、印刷物
みたいなものなので、疲れにくい
と言われています。
デメリットも沢山あるのですが、
メリットとして
太陽光の元でも良く見える(紙と一緒)
長時間見ても疲れにくい
などが挙げられます。
今回のBOOX GO7は
名前の通り、画面サイズが7インチになります。
スマホやkindleより少し大きい、タブレットよりは
ちょっと小さい コミックスと並べてみましたが、
少し小さいくらいです。
そんなサイズ感。
大きい方が読みやすいには読みやすい
のですけど、重量も増しますし、
携帯性が落ちるのがネック。
この端末は液晶では無いので、
全体的に軽く仕上がっています。
公称195g ですね。
私が使っているスマホと同じくらいかな。
コミック本とも同じくらいです。
(平均的なコミック本は200g)
タブレットはモノにもよりますが400g超えてくるので、
圧倒的に 軽い です。
ここで私の手持ちの端末と共に
並べてみましょう。
左から タブレット・スマホ・BOOX GO7・kindleペーパーホワイト
となります。
カラ―の発色は有機EL画面のスマホが一番きれいです。
液晶のタブレットも悪く無いですね。
GO7はカラ―電子インクなので色は付きますが、
残念ながら同じようなレベルは期待できません。
技術的な色数も4096色ですしね。
キンドルの方は白黒モデルなので、関係なし。
一台一台拡大して見てみます。
ちょっとピンボケがあって申し訳ないですが、
実際に見る時の感覚に近づけるべく、
光の反射具合も反映させています。
<タブレット>
約8インチあるので、普通に見やすいです。
コミックス本より大きいですしね。
ただ、ガラスを表面に使っているので
ライトの反射が結構あります。
<スマホ>
画面が縦長の6.5インチなので、やはり
小さくて読みづらいです。
綺麗さは一番ですけどね。
こちらもちょっと光の反射がきます。
<BOOX GO7>
ここからは電子インクになります。
サイズ的にはコミックス本と同じくらい。
普通に読めます。光の反射も少なめ。
カラーインクの走査線が微妙に入り込むようで
ちょっとノイズっぽいのが入ります。
(カラー部分は白黒部分の上に重ねているらしい)
私的には許容範囲ですが、ちょっと残念ポイント
ですね。
<kindleペーパーホワイト>
微妙にピント合わせられなかったのですが、
読めない事は無いサイズの約6インチ。
白黒限定モデルなので、白と黒のクッキリさ
はBOOX GO7より良かったりします。
ノイズも全然無いですね。
kindleペーパーホワイトとBOOX GO7を並べると
こんな感じです。
左がBOOX GO7。
改めてBOOX GO7を見ていくと、
この端末、ページのめくりボタンが横についています。
好みの問題でもありますが、
物理ボタンでページをめくれるかめくれないかは、
操作フィーリングが全然違うのですよね。
特に電車などで片手操作をする時、
タップしてページ送りって
やりにくいんです。
物理ボタンがあると、スムーズにページ送りが
出来ます。これが便利(すべてのアプリに対応している訳ではありません)
そうそう、重要な事を書き忘れました、
キンドルやKoboと言った、プラットフォーマー専用機と
違うのは、
このBOOXシリーズ、普通にandroidタブレットなので
プラットフォームに関係なく、使うことが出来るのが
最大のメリットなんです。
※現在Koboアプリが使用できないという話も耳にしますが、
私の端末では問題無く使用できました。
PDFファイルも読み込み可能ですし、
microSDカードも2TBまで使用可能です。
※なろう系の小説をPDFにして入れたりも出来ますね。
※自炊・・
例えばkindleペーパーホワイトは
アマゾン専用で他所のアプリは入れられないので、
私のように複数のプラットフォームを
使っている人にはちょっと不便なんです。
Koboの方も同じですね。
なので、この端末は
電子書籍(コミック)を電子インクで
プラットフォーム関係なく読みたい
そんなニッチな人に向いています。
なお、
購入時のデフォルト設定だと、
電子インク特有の 残像 が残って、
見えずらいので 設定の調整が必要です。
難しくはないですが、そういうところも
人を選ぶポイントですね
※詳細はググってくださいw
↓2024年と2025年版があります
違いはスタイラスペンの対応の有無らしい。
読書目線ではあまり関係ないかなと。
最後に肝心のカラー 色具合ですが、
まあ正直おまけレベルかなと。
残念ながらスマホの有機EL画面を見慣れてしまっていると、
勝負にならないレベルです。
が、
完全な白黒だけだと、特にマンガの場合は
寂しくなるので、
そういう意味では、微妙な質であっても、
カラ―は選択肢になると思います。
技術革新も進んでいるようですしね。