韓国兵務庁が兵役義務履行延期の手段として国外旅行許可制度が悪用されることを防ぐために25歳以上の兵役を終えていない者の国外旅行許可規定を強化することにした。
韓国兵務庁の関係者は8日、「これまでは25~27歳の兵役を終えていない者に対して1回につき1年以内で回数に制限なく国外旅行を許可してきたが、今年8月から1回に6カ月以内、5回まで許可する」と明らかにした。
現行の入隊延期の規定によると満25~27歳の兵役を終えていない者が1年以内の期間で国外旅行許可を申請すれば、兵務庁は審査を経て入営義務を延期してきた。また、このような国外旅行許可期間にも国内に滞在する期間が2カ月以上でなければ入営に対する心配をしなくても国内外で活動が可能だった。
そこで芸能人やスポーツ選手などが1年間の国外旅行許可を申請した後、外国を行き来しながら自由に活動する場合が多かった。
関係者は「例えば10日間以内の国外活動を理由に1年の国外旅行許可を受けることは、国外旅行許可制度を入隊延期の手段として悪用する事例と見ることができた」とし「これを考慮して1回の国外旅行許可期間を6カ月に制限した」と説明した。
国外旅行許可回数を5回に、合計の許可期間を2年に制限したことも無分別な入隊延期を防ぐための措置だ。
兵務庁の他の関係者も「今後も国外旅行許可を通じた入隊延期は可能だが、制度を悪用する事例は減少するものと期待している」と明らかにした。
兵務庁の今回の国外旅行許可基準の強化は頻繁な国外活動を理由に入隊を延期する芸能人やスポーツ選手などを狙ったもので、今回の制度の改善は昨年から施行に入った「兵籍別途管理制度」とも関連がある。
従来は1回渡航で1年以内の範囲で、27歳までの最長3年間、ほぼ制限なしに許可を受けることができたが、兵役延期手段として悪用することができるという指摘を受けたため、改正された。また28歳以上で兵役を終えていない者が大学院進学、兄弟同時現役兵服務、民間資格試験受験、地域・機関広報大使活動などを理由に入隊延期をすることはできなくなった。
Kstyle@Kstyle_newsHightlight ユン・ドゥジュンをめぐる“出国不可”報道…兵務庁が否定「兵役法とは関係ない」https://t.co/17yFKK7aeL
2018年06月08日 18:20
韓流ツイッター@kor_celebrities【公式全文】ユン・ドゥジュン(Highlight)、出国不可の理由は“軍入隊延期” https://t.co/DIohD6k9kV
2018年06月08日 21:29
兵務庁はもともと、満25~27歳の兵役義務未修者に1回に1年以内・回数に別途制限なしで国外旅行を許可し、出国と同時に入営が自動で延期になった。だが変更された規定が適用されれば、総許可期間も既存の3年から2年に減る。入営が決定すれば、入営日基準5日前まで国外旅行が許される。