成沢です。
繁忙期対策をはじめ物流担当者の悩みの種はいろいろありますが、
一番の困りごとは「事故」だということには異論が無いと思います。
物流業界における「事故」は様々なものがあります。
輸送車両が関係する交通事故、それに伴う貨物の破損や延着事故、
倉庫や工場などの構内で発生する衝突事故、作業におけるミスが起因する不具合、
納入先や集荷先における人的トラブル・・・・
他にもあげたらきりがないほどあります。
これらの事故はほぼすべてにおいて、「人的ミス」が起因しています。
例えば交通事故に関しては、運転手の操作ミス、確認ミスが原因でしょう。
倉庫や工場における衝突事故については、操作者の安全不確認や速度違反などが
原因となるでしょう。
作業におけるミスについては、作業者のルール違反や不注意が原因ということになります。
こうして考えると、事故の原因は「ミスをした人のせい」ということになります。
実際、物流業者は事故を起こした際に荷主に対して「顛末書」「対策書」といったものを
提示するのですが、その内容については「ミスを起こした人」が「どんなミスをしたか」
そして「その人に対する指導をどうするか」という内容で完結している場合がほとんどです。
しかしながら、この方法では事故を根本的に減らすことはできません。
なぜなら事故は個人のせいで起こるのではなく、様々な原因がありそれらの不具合から
発生するからなのです。
一例ですが、作業者の環境や業務設計に問題があると事故は発生します。
次回は、みなさまとともに「事故を個人のせいにしない」アプローチで
事故防止について考えてみましょう。
以上
この記事はこちらにも連載しています。
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