隠居ジイサンのへろへろ日誌

隠居ジイサンのへろへろ日誌

九州北部の街で、愛するカミさんとふたり、ひっそりと暮らしているジイさんの記録

梅雨明けして、ますます暑くなっている福岡市内。晴れ。きょうも35℃を超えるようです。

暑い夏がくると食べたくなるのが棒鱈(ぼうだら)の炊いたん。お盆の時期に食べるので「盆鱈(ぼんたら)」ともいいます。お盆はナマものはダメやけど、これは乾物なので殺生じゃないとか。いろいろ理屈をつけて、人間、なんでも食べますなぁ。

 

いつものスーパーに行くと、「たらおさ」は並んでいたのに棒鱈がないのです。

たらおさというのは、鱈の胃とエラを乾燥させた乾物です。大分県日田地方のお盆の郷土料理で、調理方法は同じですが、わたしは使いません。

↓これが「たらおさ」。

SF映画「エイリアン」のモデルになった食べ物だそうです(ウソです)。

売り場ですぐ見つかるような場所にたらおさは置いてあるのですが、棒鱈が見あたりません。

あれ? 棒鱈がないなぁ、おかしいなぁ、毎年、同じ売り場にあるんやけどなぁと思って、お魚コーナーをみたら端っこに置いてありました。いまどき、水で戻して、弱火でコトコトと炊くなんていうめんどうなことをする人っていないんでしょうね。

わたしは、これがなきゃ暑い夏は越せません。ただ、炊くときにものすごい臭いがします。カミさんがパートに行っているスキに炊かなくてはならないんです(苦笑)。カミさん、あんまり好きじゃないから。

 

カッチカチの棒鱈を、何度か水を替えながら一晩水で戻して、ひたひたの水にショウガと酒を加え、落とし蓋をしてアクを取りながら1時間ほど弱火で炊きます。あっ、しまった、ヒレをカットするのを忘れた。まあいいか。

柔らかくなったら、砂糖とみりんを加え、さらに弱火で30分炊きます。火をとめて、甘みを染みこませるためしばらく放置しておきます。

麺つゆで味付けし、煮汁がほぼなくなるまで炊くと「盆鱈」のできあがり。

68回目の暑い夏を、これでなんとか越すことができます・・・かな?

毎年、この時季の定番記事でした。