変態と私 〜2〜

高1の冬だった

いつも始発に乗って学校に通っていたよ
改札で、駅員さんに挨拶するのが日課

冬の始発はまだ真っ暗で、しかもめちゃめちゃ寒い

いつものように自転車を駐輪場に停めて、階段を降りた瞬間
あ、駐輪場はね、3階建てで私は2階なのよ





いきなり口塞がれて、階段の裏側に連れて行かれた
パニックな私 怖いのと、驚きで頭ん中ぐちゃぐちゃ

床に飛ばされて、男が覆いかぶさった…
男は、上下グレーのスウェットにマスクだった

このままレイプされちゃうのかと思った
私は暴れて抵抗したよ

そしたらなんと膝が男の股間に命中
男は悶えながら、何故かマスクを外したの


え
あれ、いつもの駅員さんだし


私を襲ったのは、いつも挨拶を交わす駅員さんだった
とにかく怖くて、走って駅へ

他の駅員さんに言う勇気もなく、始発で学校に行ったよ
親にも話していない、話せないわ

私を襲った駅員さんは、4月から居なくなっていたよ
誰かが被害にあっていない事を祈るばかりよ

あの頃、もっと勇気があったらって思った

レイプ未遂で、こんなに怖いんだもの
被害にあわれた方は、もっともっと怖いと思う
そして、誰かに話すことすら怖いと思うよ

性犯罪がどうかなくなりますように