今の職場に来て一年が経つ頃




なんとなく




ここには長くいないだろう




そろそろかな…




と思っていた




不思議な縁を感じ




今の職場で勤めることになって




そこではたくさんのことを




オーナーから学んだ




一番の学びは




オーナーが現実に体験してきた




『夢を現実にする力』




絶対に叶えるんだ!っていう




行動力と情熱





これまでの私に足りなかったもの




そして




なんとなくこれなのかもしれない...




とふわっと思っていた





私の『使命』というもの




それが




ここへ来てからハッキリとわかるようになり





今はもうあと一歩踏み出せば




スタートをきることができる




そこまで来ることが出来た




今、自分が流れに乗っていることがわかる




そして私は自分の全エネルギーを




自分のやりたいことに注ぐため




7月の末に辞めることを5月にオーナーに伝えた




すると、6月始めに




私が娘のように可愛がっていた職場の子が




心に不調をきたし、体調も壊してしまい




調子が戻るまで無期限で職場を休むことになった




さらには私がここで勤める3ヶ月前に入った人も




家の事情で退職することになった




オーナーは新しい人を募集してはいるようだったが




なかなか決まる気配がなかった




なぜタイミング悪くこんなことになってしまったのか...




私の中で葛藤が出てきた...




「こんな大変な状況で辞めてしまっていいのか...」




「まだ本格的に始めたわけでも忙しいわけでもない」




「やりたいことが軌道に乗るまでの間、ここで働きながら進めてもいいのかも...生活費のこともあるし...」と




正直、私の中で、オーナーに辞めることを告げたからか




仕事中に感じていたプレッシャーからも解放され




仕事も一人でこなせることが多くなり




気楽にできるようになっていた




「私はこの仕事も好きでやっていて、仕事が嫌で辞めるわけじゃないんだから、両方うまくやっていけるはず!!」




そう思って




オーナーに、今の正直な気持ちを話してみた




するとオーナーは




「仕事も店も本当の意味で馴染んできたのかもしれないですね!仕事も息が合うようになってきたと思っていたところで、もったいないと思っていたので、これからもよろしくお願いします!」




と言ってくれ、よし!どちらも頑張るぞ!




と私はやる気を出した




...でも本当は




私の奥底にいる私は




スタッフが辞めることになったり




不調で来られなくなってしまったのを聞いた時




「もしかしたら...これはお試しなのかもしれない...」




と感じていた...




《それでもあなたは辞めるのか?》




《お世話になった人達が大変な状況になっていても、そこを辞めて魂の道に進むことを選ぶ?その覚悟が本当にあるのか?》と...




気づいていたのに




気づかないふりをしてしまった...




そんな私を上はやはり見逃してはくれなかった...




辞めることを辞めると言った次の出勤日




本当のお試しがやってきた




その日はお客さんの入りが異常だった...




私が働いているカフェは




駅からも近く、オフィス街にあるので




ランチタイムは時間勝負




ランチタイムのサラダや飲み物と接客は




私と奥さんで担当し




キッチンはオーナーが一人でやっている




その日は一気に何組ものお客が同時に入ってきて




ランチの注文が10セットほど溜まっていた




手際よく三人でこなしていき




なんとか一段落するとこまで問題なくできた




事件はその後に起きた...



オーナーの状況確認不足...勘違いからそれは始まり




お客さんが店にまだいるのに




私達に怒鳴りちらしてきたのだ




状況を説明しても聞く耳は持たず




自分は正しいと言わんばかりに




言い分を押し通してきた



こうなると何を言っても無駄、




私達は黙って言う通りにするしかなかった




それから1時間も経たないうちに




来店したお客さんに




カウンターの中から席を案内したが




なかなかその席に座ろうとせず




キョロキョロし出した




その時、キッチンから出てきたオーナーが




その光景を見て




「聞こえてねーんじゃねーのか?!なんでカウンターから出て直接案内しねんだよ!仕事もできねーくせに!人の話も聞いてんだか聞いてねーんだかよー!」




とまた大声で怒鳴りちらした




また始まった...!と私はフツフツとする気持ちを




抑えながら平静を装ってお客さんの対応をした




オーナーが用事で店から出たので



怒る気持ちを抑えながら奥さんに




「さっきのって私に言ってたんですよね?」




とたずねた




すると奥さんは




「あ...あれは、私に言ってたの...スタッフに何かあると、お前がちゃんと指導しないからだ!って全部私のせいにして怒るのよ」と...