美容師が技術を磨くにはどのような心構えが大切なのですか?
 
 ・・・それは「センスとキャリアと見識」です。美容師としての「センス」とは、お客様を相対的に分析する判断力です。
 
分かりやすく言えば、どのくらいお客さまの個性を引き出して引き立たせるかを常に考えることです。


「キャリア」は単純に美容師として仕事をしている時間の長さだけではないと思います。一人一人の顔が違うように、髪質、顔質を含めて最上の髪型を、お客様に提供するための対応力ではないでしょうか。それがキャリアだと思います。


見識とは、例えば、以前お客様がホワイトメッシュにして欲しいと注文されたことがありました。わたしは十分に説明して止めるように説得したんです。ホワイトメッシュに脱色すれば、相当髪を傷めるからです。

それにホワイトメッシュは一般的に日本人の毛質と似合わないこともあります。似合わない髪型、髪を必要以上に傷めるやり方、誤解している自分の髪質の是正んどについて、お客様に正直に説明して正しい方向性を導き出してやる。そういう美容師としての 職業意識が「見識」です。


プロの美容師なら、あらゆる条件に対応出来る技術を体得していなければなりませんが、その技術をどのように具現化出来ているかがいつも試されているのです。