前回のカートリッジのリード線
 
 1.2重絹巻純銀線 7/0.1

 2.4N純銀撚り線 10/0.12(FEP被覆)

 3.4N純銀0.5mmフッ素絶縁単線

 
以上3種の線材を使って製作しました。
ちなみに
4NのNはNineつまり9のこと。9が4つ
99.99%の純銀という意味です。
FEPとは要はフッ素のこと
 
1と2の違いは撚り線の太さ撚り本数もやや違いますが、被覆が絹かフッ素化の違い
絹は最も絶縁率が高くて線への電気的な負担が最も少ない?とか・・・たしか
フッ素はその次に、みたいな感じだったと思います。
 
2と3の違いは撚り線か単線かです。
 
 
試聴)
カートリッジはSHURE V-15 TypeⅢ
針は社外品ですが新品の無垢楕円針を使ってます。
 
A.まずはもともとつけてた安物の普通の銅線のリード線でレコード片面しっかり聴きました。
 
 カートリッジの良さと新品の無垢楕円針のおかげでこれでも十分満足のいく良音
 音の厚みが感じられて高音から低音までフラットでとにかく文句のつけようがない感じです。
 じつは私の持ってるMMカートリッジの中では一番のお気に入り!
 
 
B.リード線を1の2重絹巻純銀線 7/0.1に付け変えてみました。
 
 なんとレコードに針を下し最初の音が出た瞬間にビックリ!
 かかってたベールが剥がれビックリするくらいクリアでメリハリのあるパワーを感じる音に!
 ぜんぜん別物になりました。
 出てくる高音域も低音域も幅が広がった感じもします。
 もうこれだけでリード線変えて良かったと思いました。
 
C.リード線を2の4N純銀撚り線 10/0.12(FEP被覆)に付け変えてみました。
 
 Bより落ち着いた音といった感じでしょうか
 良きも悪しきも丸くなった感じです。
 しかし音の圧はかなりのもの感じます!
 中低音のパワーは好きです。
 
D.リード線を3の4N純銀0.5mmフッ素絶縁単線に付け変えてみました。
 
 音の傾向はCに近いですが逆に高音はCよりこちらの方がいいかもです。
 ボーカル域はとてもキレが良く好みです。
 
まとめ)
今回の3つの線材では
常用して多ジャンルのレコードを聴くカートリッジにはBを
クラシックやジャズを聴くにはD、フォークやロックを聴くにはCもいいかなと思いました。
 
B → SHURE V-15 TypeⅢ
C → DENON DL-103
D → Audio Technica AT-15Ea
このように取り付けました。
 
 
まだまだ線材余ってるのでどんどん量産して次々に付け替えていきたいと思います。
これだけ作ったところでシェルチップが底を尽きました(^^;

 
 
あ、ちなみにシェルチップも金より高価なロジウムやプラチナメッキのものもあるし
ハンダもプラチナ・ゴールド配合されたとにかく音にこだわったものもあるし
まだまだ高みは何処までも!ですね(笑)