1台手元から旅立って行ったら1台修理する
そんなサイクルで最近はボチボチやってます。
そろそろ確定申告の準備もしないといけないので
好きなことだけやってるわけにもいかないですよね(^^;
#26998
微妙なシリアル番号です
基盤を見ると右下の
C1が電解コンデンサ、C3の実装無し、リレーが下半身までカバーされたタイプ
ということで中期以降の作りをしています。
スイッチ部からも
33,45,STOPボタンの接点プレートが斜めではなくまっすぐ
スイッチが小型の新タイプ
ということで初期ロットとは大きく違います。
問題点
・33/45回転いずれも切り替わるも高速回転する。 これだけです。
この機械は修理を依頼された預かり品ということもあり
基本的にはいつも通りの修理なのですが、今回は可能な限り全てのパーツを交換します。
1.パーツの交換
2.モーターの分解掃除・グリスアップ
3.ヘッドクリーニング・間隔の調整
4.内外の掃除
だいたいこのような順にやっていきます。
が、最初に言いますと3の時に気になることが・・・
もしかして最初にこれに気が付いていれば高速回転は無かったのかもです(^^;
まあでも、どっちにしても今後50年安心して使ってもらうためにパーツ交換はしますけど!
パーツの交換
交換したパーツは全てピンクの〇をつけました。
・すべての電解コンデンサ 注1
・すべてのトランジスタ 注2
・すべてのフィルムコンデンサ 注3
・すべてのコモンダイオード(4つ) 注4
・すべての半固定抵抗(2つ)
・リレー、スパークキラー、ヒューズ、スイッチ(基盤外)(各1つ)
注1~4の外したパーツは全て実測してますが
おかしな数値を出したパーツはありませんでした。
トランジスタを外す時にわかったのですが
あきらかにハンダの痕が新しい!
Q1,Q9,Q10の2SA562Y Q17の2SC373以外は全て交換されてました。
Q4,Q6,Q7はたぶんオリジナルは2SC538Aですが2SC1222が使われていました。
はたしてメーカーによるメンテナンスなのか、個人による交換なのかはわかりません。
上が外すものはすべて外した状態。
下は新品パーツを取り付けた状態です。
※取り外した全パーツ
ここまでの作業で一番大変なのは
1つずつ外してテスターで計測して記録していく作業を繰り返す取り外し作業です!
取り付けは一瞬です(^^;
33回転のランプの接着が剥がれてゴムから抜けそうになってましたので
押し込んで外れないように接着しておきました。
いつもの通りモーターを分解して古いグリスをきれいに拭き取ります。
モーター軸を抜く時はベアリングが1個入ってるのでくれぐれもどっかに行ってしまわないように
抜き差しは慎重に!!
全て綺麗になったら新しいシリコングリスをほんの少量注入して
ベアリングを無くさないように慎重に軸を差し込んでネジ止めして完成です。
まずはターンテーブルを乗せ
速度調整用のオレンジダイアルを真ん中にしてから
45回転で回し、裏から45回転用の半固定抵抗を回して回転速度をピタリに合わせます。
次に33回転にして33回転用の半固定抵抗で調整、この時45回転用半固定抵抗やオレンジダイアルは触りません。
33回転もピタリと合わせたらもう切り替えてもどちらでもピタリと合っています。
これで合わないようだと普通じゃないですね・・・何かが良くない状態だと思います。
33/45回転それぞれ丸2日以上エージングしてから問題なければOK!としてます。
ということで明日から23台目に取り掛かります(^^)v