あっという間に年も明け2024年新しい年の始まりです!
もろもろありますが自分は自分でやれることをやっていくしかない
と思う今日この頃です。
健康のため今年も100球壁当て投球or100本素振りをしている冬期間です。
さて
相変わらずDP-3000の修理は続いていまして今回は21台目
2万番台のまずまずの初期ロット
参考までに初期ロットかどうかは基盤のパーツなどを見てもすぐにわかります。
緑の点を付けたC1,C2つけてないけどC3のコンデンサは初期と後期では異なります。
また左のトランジスタも初期ロットはメタル缶で足の配列もECBではなくEBCです。
リレーも下半身が露出している古いタイプです。
ピンクの点を付けたコモンダイオードは初期と後期は同じですが、最も古い初期の初期ロットでは形状が違うものが付いています。
問題点
・33/45回転スイッチは反応するが押してもON状態でロックせず押してる間しか回りません。
これだけです、優秀です!
パーツの交換
初期ロットということもあるのでかなり徹底的に交換することとします。
上が交換前、黄色い点をつけたパーツが交換したものです。
実測値を見てもらってもわかると思いますが
赤い箇所以外は特に異常な数値もありませんでした。
(赤い箇所も許容範囲だとは思いますが)
→すべてのトランジスタを新品の同品または代替品に交換(16個)
回路図 | 基準hFe | 実装 | hFe実測値 | 載せ替え |
Q1 | 120-240 | 2SA562Y | 141 | →2SA562Y |
Q2 | 160-320 | 2SC458D | 440 | →2SC1815GR |
Q3 | 160-320 | 2SC458D | 218 | →2SC1815GR |
Q4 | 90-700 | 2SC538A | 293 | →2SC828A |
Q5 | 160-320 | 2SC458D | 292 | →2SC1815GR |
Q6 | 90-700 | 2SC538A | 441 | →2SC828A |
Q7 | 90-700 | 2SC538A | 442 | →2SC828A |
Q8 | 120-240 | 2SA562Y | 146 | →2SA562Y |
Q9 | 120-240 | 2SA562Y | 156 | →2SA562Y |
Q10 | 120-240 | 2SA562Y | 187 | →2SA562Y |
Q11 | 160-320 | 2SC1213D | 222 | →2SC1213D |
Q13 | 160-320 | 2SC458D | 337 | →2SC1815GR |
Q14 | 160-320 | 2SC458D | 439 | →2SC1815GR |
Q15 | 160-320 | 2SC1213D | 221 | →2SC1213D |
Q16 | 160-320 | 2SC458D | 440 | →2SC1815GR |
Q17 | 200-400 | 2SC373 | 440 | →2SC373 |
→すべての電解コンデンサを同等の新品に交換(9個)
回路図 | 実装 | 実測値 | |
C1 | 0.47uF/50V | 1.07uF | |
C3 | 実装無し | 実装無し | |
C4 | 100uF/16V | 122.4uF | |
C5 | 10uF/25V | 15.6uF | |
C7 | 10uF/25V | 14.2uF | |
C12 | 100uF/25V | 105.1uF | |
C16 | 4.7uF/25V | 6.9uF | |
C17 | 1uF/50V | 1.4uF | |
C19 | 10uF/50V | 12.0uF | |
C20 | 220uF/50v | 246.8uF |
→すべてのフィルムコンデンサを同等の新品に交換(8個)
回路図 | 実装 | 実測値 | |
C1 | 0.22uF | 電解コンデンサ | |
C2 | 0.1uF | 473K/50 | 46.64nF(0.047uF) |
C6 | 0.01uF | 103K/50 | 9.46nF |
C8 | 0.1uF | 104K/50 | 101.5nF |
C11 | 4700pF | 472J | 4576pF |
C13 | 0.33uF | .33K/200 | 0.334uF |
C14 | 0.33uF | .33K/200 | 0.330uF |
C15 | 0.1uF | 473K/50 | 45.76nF |
C18 | 0.001uF(1000pF) | 102K/50 | 975pF |
その他
→33/45回転速度調整用半固定抵抗を新品に交換(2個)
→基板上のIC、リレー、スパークキラー、ヒューズと基盤外のマイクロスイッチを新品に交換(各1個)
ちなみに
実装されていた2SC538A(メタル缶)は腐植がひどく2SC458Dの足は真っ黒です。
今まで手をかけたすべての基板上の2SC458D共通で真っ黒ですけど(^^;
お掃除
磁気ヘッドの掃除・間隔の調整
33/45/STOPスイッチの接点清掃
ストロボランプ・ミラー周辺の掃除
マジックリンで表面も裏側も内部もすべて拭き掃除などを行い終了
今回の21台目は全く何も問題がなく見た目もかなりキレイ!
しっかりメンテナンス完了したのであと50年は酷い環境でなければ
問題なく安定して動いてくれることでしょう。
以上