さてまた今シーズンも飽きもせずDP-3000の修理をしていきます。
農作業が超忙しくなる8月までに4,5台のジャンクを入手しておいたので
とりあえず一番手元にあるものから修理に取り掛かります。
まずは見た目
外観も中をあけても大変綺麗です。
まずはロットナンバー2万番台は初めてです!
基板上のパーツやスイッチ周りを見ても中期型といったところでしょうか
保有パーツが沢山あるロットなのでラッキー(^^)v
ちなみに外観も内部もとても綺麗な一品です!
問題点
よくある高速回転です。
スイッチは33回転しか効きませんが、恐ろしいほどの高速回転になります。
強く押せばSTOPも効きます。45回転ボタンは無反応
いつも通りパーツ交換や接点清掃すればよくなるでしょう。
パーツの交換
基盤初期状態↓
外した電解コンデンサとトランジスタは全て異常があったのかどうか?
確認するために計って記録しておきます。
ちなみに今回は特にアウトなパーツは無かったです・・・なんで高速回転??
交換後↓
交換したパーツは
・全ての電解コンデンサー
C1,C3,C4,C5,C7,C12,C16,C17,C19,C20
・全てのトランジスタ
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q7,Q8,Q9,Q10,Q11,Q13,Q14,Q15,Q16,Q17
・フィルムコンデンサー
C11,C14,C15
・リレー
・スイッチ(スイッチパネルの速度切替用)
・ガラスヒューズ
・半固定抵抗(回転速度調整用10kΩ、20kΩ)
今回リレーは初めて使う 943-1C-24DS にしてみました。
もちろん全然問題なし!
秋月で手ごろに入手できるようになったようで。
いままではオムロンの G5LE-1 24VDC 使ってましたが
かなり高価になってきて入手性もちょっと・・・
簡単なお掃除
・ストロボライト、ミラー、スイッチ接点のクリーニング
試運転
回転は正常!
なぜ高速回転していたのか謎だったのですが
ターンテーブル載せる時に気が付きました!
全オーナーが送ってくるときにちゃんと正規に磁気ヘッドを安全な位置にずらしていました~
いやいやこれが本当なんですけどね(^^; 気が付かなかった(笑)
各スイッチも良好に切り替わります。
・・・あれ?33回転のボタンのライトが点かない!!
問題点その2発生
ボタンの底からゴム管で固定され刺さっている麦球の根元から電線が切れていました。
根元からちょっとでも電線が見えたらハンダ付けしなおすところですが
ガラス管の中で切れているので無理です。
※余談ですがこのスイッチも新品に交換しています
ということで、ガラス管を金属製のソケットからもぎ取って
そこに手持ちの麦球を入れて接着剤で固定
金属製のソケットを再利用した方がゴム管の穴にフィットするので
このような方法を取りました。
この麦球は同様の問題発生時にいくつかまとめて入手しておいた
19Vの麦球です。
主には鉄道模型の工作などに使われるようです。
お掃除・調整
・内外のクリーニング・・・かんたんマイペット使用
注意)シリアルナンバー消さないように!!
・磁気ヘッドのクリー二ング及び磁気面(ターンテーブル内側)との間隔の調整
・モーターを分解クリーニング・シリコンオイルの注油
注意)ベアリングボールを無くさないように!!
・最後に速度調整ダイヤルを真ん中にして
半固定抵抗を回しながら回転速度がベストになるように調整します。
たぶん45回転を先に合わせて、33回転を後でやった方がやりやすいと思います。
何度か33/45回転を切り替えて半固定抵抗で微調整し
最後はどちらに切り替えても半固定抵抗をいじらずにぴったり合うようにします。
結果
一通りの動きを全て再度確認し、問題なければ45/33回転それぞれ24時間以上テスト運転をします。
全て合格で修理完了です(^^)v
余談)
修理に使う全てのパーツまたまた補充で入手しました。
秋月さんで大体はそろいますね。
トランジスタは若松さんや樫木総業さんを使うことも。
スイッチは今のところスズデンさんの楽天の通販サイト使うことが多いかなぁ
IFアンプは入手が難しくかつては樫木総業さんで買ってたけど今はeBayなどで海外から買うしかないかなぁ
では(^^)/