もう何台目まで続くんだ!?という事ではありますが
これは記録用なので仕方ありません。
1台1台症状も違うし、それぞれの対処法があるので
対処した記録は大切です。
まずはシリアルナンバー13040
これを見てわかる方はもうDP-3000マニアの方です!!
これはかなり初期型の個体!8台目にして手にしました、良いのか悪いのか(^^;)
回転は正常で問題無いのですが
【最初の不具合】
・通常静かな回転のはずが微かにブーンと唸っているような気がする・・・
まあ、唸り問題に関しては前回の7台目でも対処できたし
いつもの電子パーツ交換・クリーニングやったら治ってるんじゃね?
と軽い考えでいつもの作業に入りました。
さすが初期型!
磁気ヘッドはいつも見てるカバーが金属製のやつではなく樹脂製です。
あ、ちなみに前回の7台目で取り付けたDP-790の時期ヘッドも樹脂製でした。
リレーは上半分だけカバーがかかった初めて見るタイプ型式 FEP-964J です。
メーカーはわかりません。
左はいつも取り換えているOMRONのG5LE-1 24VDC
上の写真でわかる通り足の幅が違います!
(もちろん今まで取り替えてきた7台目までは幅は取り換え前のものと同じでした)
ということで下の写真のように”ココ”の部分をプライヤーでちょちょっと折り曲げて加工しました。
これでギリ、基板に挿して半田付けできたので良しとしましょう!
スイッチ部分です。
これは今までの中期いこうとはかなり違う作りです。
33/45回転ボタンの照明は普通サイズの豆電球がソケット付きで取りつけられています。
このソケットが大きいのでスイッチの接点板は斜めに結構無理な体制でついています(^^;)
(中期以降はムギ球になっているのでじゃまにならず接点板は真っすぐに付いていますね)
それから電球に挟まれたマイクロスイッチ
これも中期以降とは異なるタイプです。取付用の穴の位置が違うので注意です!!
中期以降に使っている代替品は OMRON SS-5GL ですが、これだと穴の位置が合わないので
初期型には OMRON VX-5-1A2 がお勧めです。
左が取り外したもともとついていたマイクロスイッチ OMRON V-1A44
右は交換したマイクロスイッチ OMRON VX-5-1A2
VX-5-1A2 の端子はCOMと横に出ている2端子あります。
実際に使うのは横に出ている写真では下の端子だけなので
1極だけの型式でも良いのですが、購入したサイトに在庫が無かったので(値段も同じだし)
私はこのVX-5-1A2を使用しています。
※余談ですが中期以降の機種に私が使っているのは OMRON SS-5GL です。
ちなみにお取り寄せ先はいろいろあると思いますが2022年2月現在、私のオススメは
スズデン(株) さんやってるの「FAUbon 楽天市場店」さんです。
私はここで、マイクロスイッチとリレーをまとめ買いしています。
私はスズデン(株) さんと何も関係ありません。
あと、ざっと基板上を見ると各パーツは中期型以降とは諸々違うようですね。
例えば写真中央、C1には中期型以降は 0.47uF がついていますが
0.22uF のフィルムコンデンサがついています。
また写真中央左下のC3には電解コンデンサがついていますが
中期型以降には基板上にC3が見つからず、もちろんその位置の基盤に穴すらついていません!
私の持っている回路図はこの初期型のものなんでしょうね。
大きな違いはそんなところで
あとはいつものトランジスタ、電解コンデンサ、半固定抵抗を新品に交換
トランジスタは前所有者が下記のように交換していたようですが、交換時期もよくわかりませんし
今回全て取り替えました。
元々付いていた | 交換したもの | |
Q1 | 2SA562Y | 2SA562Y |
Q10 | 2SA673AD | 2SA562Y |
Q8,Q9 | 2SA673AD | 2SA562Y |
Q2,Q3,Q5,Q13,Q14,Q16 | 2SC458D | 2SC1815GR |
Q15 | 2SC458D | 2SC1213D |
Q17 | 2SC373 | 2SC373 |
Q4,Q6,Q7 | 2SC1843E | 2SC828A |
Q11 | 2SC1213AC | 2SC1213D |
もちろん、モーターの分解・清掃・グリスアップ
スイッチ接点やミラー、ストロボライトなどのクリーニングや、再ハンダも
またまた余談ですが
トランスの型番 FLT-124K ですが、最後のKは何でしょうね?
今までL, R, E , Mなどを見ました。
組み上げて回してみたところ、あれ・・・? ブーンの音が消えてない!
前回はトランジスタを交換したところで消えたのですが・・・
ブーン音の元はトランスです。
トランスがうなる原因はいくつかあるようですが今回の原因は2つほど考えられるかと思いました。
1,電源にDC成分がある場合
2,トランスにゴミや虫などが入りこんだ場合
1の場合はこの整流用1D2Z1と1D2C1(共に2個ずつあります)のコモンダイオードのの問題?
だとすると入手は困難なので代替策が必要か?
いちおう取り外して測定しましたがダイオードが切れたりしている様子は無かったです。
電源は他の唸らないDP-3000と同じものですから、元々のAC100Vに問題があるとは思えない・・・
だとすると問題は
2ですかねぇ?
でもこのトランスは厳重に金属カバーで覆われているのでゴミなんか入る余地無いと思うのですが。
接点は金属カバーに接しないように、写真にはありませんが絶縁用の紙は入っています。
この透明のOPPテープみたいなのは元々付いているのだろうと疑いもしませんでしたが
よくよく見ると、あれ?OPPテープの内側に1cmくらいの鳥の羽?みたいなのが付いてる!!
しかも、鉄板の隙間あたりに5mmくらいの何らかの虫の殻がある!!
これは出荷時から入っていたとは考えにくいですね(^-^;
ということでOPPテープは剥がして虫殻も取りはぶき全体を掃除機で吸ってからクリーニングしました。
あと、本体を撒いている鉄板を、ギュッとじゃなくフワッとまくような感じで全体的に優しく整形
で、ケースに詰めて絶縁版を入れて取付
唸り音は95%消えました。
あとの5%、気になるかどうかは今後考えます。
気になる場合はAC100Vのラインにダイオードかますとかやってみるかなぁ・・・もしかすると後日追記あるかもしれません。
トランスとターンテーブルを取り付けている3×25mmのボルトはかなり変形していたので新品に交換
ホームセンターでは皿ネジ4×20mmの輸送ネジも時々仕入れています。
以上でひとまず8台目は終了です
追記1)
現在残ってるトランスのうなりはほんのかすかです。
通常だと気づかないくらいかもしれませんが
結構なうなりを100とすると他のDP-3000は0(無音)です。
これ対してこの機械では1か2くらい
問題ないといえば問題無いのですが、できる対処があればやってみたい!
ということで、ダイオードブリッジ挿入によるDC成分の除去をやってみました。
詳細はネット上ですぐ探せます。
例えばこれで検索→ 「DC成分除去による電源トランスのウナリ防止」
ブリッジダイオードはGBJ2510 1000V25Aを2つ+20Ω3Wの抵抗(10Ω+10Ω)だけ
これで±1.2V以上のDC除去はできるはず、これがうなりの原因なら・・・
と期待したのですが、結果は変わらないですね(^-^; 原因は違うようです。
AC電源からのDC成分混入という問題ではなかったようです。
ということでこの改造は無かったことにして元に戻しました。
追記2)2022.4.15
もう一つ気になっていた整流用1D2Z1と1D2C1の劣化による不完全な整流によるトランスの唸り
の問題があるかもしれないということに対して対処してみました。
まず矢印の箇所に問題のコモンダイオードがあります。
アノードコモンとカソードコモンが2つずつ
新品はもちろん中古でも入手は困難です。
ということで、つまりこういう事でしょ↓ということで作ってみました。
UF2010 1000V 2A 高速スイッチングダイオードを写真の通りアノードとカソードをそれぞれコモンに作成。
1D2Z1と1D2C1のスペックは入手できました、UF2010のスペックで十分かと思います。
これを2セットずつ作り載せ替えました。
結果は・・・おお!
見事トランスの唸り現象は完全に消滅しました!!
よかったです。
これで安心してこの記事を終結できます。
長い記事をお読みいただきありがとうございましたm(__)m