オーディオ関係記事が続きます

 

レコードカートリッジの修理にすっかりはまってきた今日この頃

あまりにも作業が細かすぎて・・・

しかし、上手くいったときの結果がはっきり見えて嬉しいです!

 

【DL-8入手】

針折れのデンオンの DL-8 カートリッジを入手しました。(出品者の写真借用)

私が入手するのは基本的にはジャンク品、観ての通りコテコテで針折れですww

 

余談ですが

 ボディもかなり苔むして古さを感じます。これの掃除については

 ペンキ薄め液のシンナーを綿棒の先につけてゴシゴシ

 根気よくやっていればそのうち綺麗になりますが

 私は根気が無いのでシンナーを全体に塗ったら精密ドライバー(-)の先でこそぎ落します。

 うまくやればほぼ大丈夫ですが、それでも多少は掻き傷がつきます。

 苔むすよりはいいかなと、私は気にしません。

 あと、シンナーなので換気よくしないとヤバいです!

 

針折れ部分を見ていただくと、かすかにカンチレバーの付け根が残っています。

計ってはいませんがたぶん0.3mmくらい。

ここに他から持ってきた針を繋ぎます。

 

【修理】

今回はPioneer PN-131を使用、PC-131に使用する交換針で

鏡面仕上げされた特殊ダイアモンド針だそうです。なんだかいい感じ!

 

カンチレバーの直径がどちらもほぼ同じで、単純にどちらかに挿し込むというわけにはいきません。

ましてや元の残っている部分が0.3mmしかないので非常に困難!

接着剤の性能頼みです(^^;)

 

結局カンチレバーのパイプの中に金属棒を入れてつなぎ合わせることにしました。

金属棒と言っても0.25mm(すみませんマイクロメーターが無いので感覚です)くらいの細い細い棒

探したら、中国製の安いカーボン抵抗の足が妙に細くてピッタリ!

これを3mmほどカットして使用

 

マチ針の先にほんのかすかに金属用超強力瞬間接着剤をつけて0.25mmの金属棒の先に付け元と先のカンチレバーを差し込み。

そんなにすぐには固まらないので急がなくてもいいのですが

針の角度とダイヤの向きを正確に調整し一晩完全に乾かしてから試聴です。

 

 

※カンチレバーの下の方がめくれたようになっていますが

 芯を入れて繋ぐ考えの前にカンチレバーを潰して細くして挿し込もうと奮闘した跡です(^^;)

 ここまで拡大するとちょっと不格好ですが

 音には関係ないようです。(私の耳には)

 裂け目から中に入れてる芯が光ってよく見えますね!

 

 

【試聴】

さて翌日ワクワクしながら試聴

その前に針先の状態を指先で確認

・・・ん?あれ?なんか固いぞ!

本来はダンパーのゴムが支点となり固定されているので上下左右にぐにゃぐにゃ動くはずですが

なんか動きが固い

 

まあ、とりあえずレコード盤に針を落とすと・・・

ぎゃーとても聴ける音じゃない!!スカスカのバリバリのガサガサのひどい音!

 

修理失敗か?だったらもう壊れてもいいや!と思い

再度針先を指で強めに上げたり下げたり、してるとパリっと何かが剥がれるような感覚。

あ!壊したか?と思ったのですが

今度は針先が柔らかくしなやかに動きます!(^^)!

 

0.3mmあまりにも短いカンチレバーの折れ元に、ほんのちょっとの接着剤だったのですが

それでも溢れた接着剤がスリーブとカンチレバーを軽く接着してしまってたようですね(^^;)

 

試聴してみると見事にいい音が出るようになっていました!

 

このDL-8はもう一つ、ナガオカの交換針を付けたものを持っているのですが

それよりもこちらの方がいい音かも!

鏡面仕上げされた特殊ダイアモンド針のおかげですか?

 

 

カートリッジの修理

楽しいです(^^♪

 

 

【追伸】

詳しい方が見ると怒られるかもしれませんが

ヘッドシェルと止めボルトナットはあり合わせです・・・

後日もうちょっとマシなものにします(笑)