1日から10日間のマイゴールデンウィーク。
今日の札幌は雨模様だったが、自分が生まれる前からある近所の雑貨店が取り壊されていると知ってお別れをしに行った。
既に重機が入っていてどんどん壊されていく。
今ではコンビニばかりの札幌だが、昔は個人商店が多かった。しかも東京や大阪とは違って商店街が少なかった。
実家の近くにはお店が三軒あって、魚屋兼八百屋さん(フタバアイスクリームなどメジャーなアイスクリーム以外を販売)、雑誌を扱う食品店(明治アイスクリーム)、そして今回取り壊される雑貨店(雪印アイスクリーム)だ。
母方祖父が亡くなったときは、魚屋さん正装してお寺までお参りに来てくれた。
量り売りでお菓子も売っていた。腰に前掛けをしたおじいさんが白い紙袋にお菓子を入れてくれた。豆腐も売っていた。豆腐を買って家に戻る時につまづいて豆腐を無駄にしたことが一度あった。夏になると花火を買いに行った。厚紙、色鉛筆、書道の道具など文房具も売っていた。明治のカールもカルビーのかっぱえびせん、サッポロポテト、ポテトチップもここでよく買った、何でも売っていた。ここはおじちゃんとおばちゃんがいつも店に出ていたけど、たまに美人の娘さんが店番をして子ども心にドキドキした。
たしか「かけ石」と呼ばれたチョークのように道路に落書きできる石が一本1円でここで売っていたことを思い出した。今日1円で買えるものはあるだろうか。
店の外には赤電話が2台並んでいて、たまに長電話している若い人をみかけた。携帯電話がまだない時代に家の人に聞かれたくないから赤電話を使っていたんだろうな。
壊されていく店を見ながら思い出がよみがえる。
ここ数年は空き家状態だった。
帰り道は喪失感を感じながら歩いていた。
すると、お散歩カーに乗った園児たちの先頭の子が笑顔でバイバーイと手を振ってきた。
こちらもバイバーイと応える。
なんか、救われた。