トリコ グルメ253

フローゼとアカシアは
ニトロ達に連れられ
何処かへ行ってしまった

三虎は
【行かないでフローゼ】
という言葉を
絞り出せなかった事を
今でも後悔していた
Enjoy Life


それから数カ月後
世界中を闇が覆った

グルメ日食

一カ月以上も
闇に包まれて食料は枯渇

集めていた食材を一龍たちは
世界中へ届けたが
三虎は闇にまぎれ詮索を始めた

三虎は以前
フローゼに言った言葉を思い出す

三虎
「あんな奴らに
 食べさせる必要が無い」

フローゼ
「この世の物は全て
 分かち合った時に
 真の勝ちが生まれるのよ」

三虎にはそれが
理解できなかった
Enjoy Life


日食が終わり
アカシアとフローゼが戻ってきた
フローゼは酷く衰弱しきっていた
Enjoy Life


次郎と節野の二人は
アカシアから食材調達を命じられる
アカシアは一龍に話があると言う

衰弱している原因は
世界戦争を止める料理を調理して
体力を使ってしまったから

三虎
「そんなになるまで人々の為に
 料理を作るなんておかしいよ!」

三虎は療水を取りに外へ向かう。

三虎はフローゼが本気で料理する時
見た目が変わる事も知っており

それがグルメ細胞の
力だということも知っていた

フローゼは三虎を止めるも
三虎は行ってしまう

療水の湧き出る場所は八王の一角 
竜王デロウスの子孫が住んでいた

傷だらけになり
少しの療水を持って帰る三虎
Enjoy Life


三虎
「フローゼが人々の為に動くなら・・・
 俺はフローゼの為に動くよ・・・
 ずっと一生フローゼだけの為に・・・・」

気を失う三虎

フローゼは神の料理術を発動し
暗技で助けようとする
Enjoy Life


それがフローゼの
最期の姿となった
Enjoy Life


気が付き泣きじゃくる三虎
そこへ次郎と節野が戻る

蘇生ノッキングしようとするも
既に息絶えており無駄だった
Enjoy Life


墓を建てるアカシア達

アカシア
「生き続ける事は
 なにかを食べ続ける事だ

 我々は常に大自然から
 分け与えられてる

 だからこそ分かち合うんだ
 食を・・・命を・・・」

その教えを
弟子たちに教えるアカシア

アカシア
「ここにフローゼを残し
 旅立つ私を許してくれ・・・」
Enjoy Life


三虎はその場を離れる
毎日毎日三虎は療水を汲んで来て
フローゼの墓へ与えた
涙を流しながら
Enjoy Life


そんな日々を
何日も続けていた三虎は気付く

三虎
「こんなに悲しくても腹は減る・・・・
 ちくしょう・・・・ちくしょう・・・・」

その後 突如戦争が終わる
世界中が歓喜で湧き上がる中 
三虎は怒りを感じる

三虎
「てめぇらが・・・
 てめぇらが・・・」

三虎は怒りに満ちていた
一龍は止めようとする

アカシアのフルコースは
封印されており

アカシアはそれを
決して探すなと
弟子たちに命じていた

三虎はそれを探していた


一龍
「療水も・・・フルコースの一つを
 加工した可能性が高い

 だがいずれにせよ・・・
 アカシア様の言いつけを破った三虎を
 このまま行かせるわけにはいかない」

三虎
「アカシアは言った・・・
 フローゼの分まで生きろと・・・

 ならば喰らいつくすのみ・・・
 GODもアカシアのフルコースも・・・

 この世の食材の全てを・・・
 フローゼの分まで・・・」

一龍
「お前は何もわかっちゃいない・・・

 アカシア様の・・・
 フローゼ様の意思を・・・

 かかってこい三虎!!
 俺が教えてやる!!
Enjoy Life


 あの時の日々を・・・
 金色に輝く黄金の様な時間を・・・
 いつまでも・・・いつまでも・・・
 忘れない様に・・・・」

フローゼの墓から
何かが盛り上がってくる

次週へ

Enjoy Life