意識が霞んでいくトリコ

トリコ(いったい…どうなってんだ…? この光景はなんだ…なんで小松がここに…?)

何かを叫んでいる小松。

トリコ(なんだ…なに叫んでんだ小松…)

ポロン…

落ちたペアに気付いた四天王。

トリコ(何故だ!? ダンスはまだ終わってねえのに…なんでペアが…)

しかし泣いて喜ぶ猿王の表情でダンスが成功したことに気付く。
そこでペアの片方が消える。

トリコ(片方は…どこいった…!?)

そこに声が響く。

「トリコさん!!」

見えない何かを掴んでいるような姿勢の小松。

小松「掴んで下さい!! ペアを!! もう片方はここです!! 同時に掴まないといけないんです!! “こっち側”と”そっち側”のペアを同時に…!!」

小松に合わせてトリコもペアを掴む、と同時に硬い殻がパリンと弾け 光り輝くペアが姿を現す。

そのペアを合わせろ、と小松。ペアは裏側の世界に落ちたらしい。表と裏のペアを重ね合わせることで真のペアが姿を現す。それがペアの本当の入手方法。

ゆっくりと重ね合わせる2人。

膨大なエネルギーを放つペア。煙が晴れ、現れたのは光り輝くキンタマならぬ金の玉。

いつの間にかサンドリコが花粉の放出を止めている。


ペアに見とれていたトリコ。

小松「嬉しいです…最後に少しでも助けになれて…」

トリコ「小松…?」

小松「トリコさん ココさん サニーさん ゼブラさん…
   そんなに傷ついて…僕なんかのためにここまで…本当にありがとうございます…」

涙を浮かべている小松

「みなさんとの旅は…とても幸せでした…さよならです みなさん…」
「さよなら…トリコさん…」

トリコ「おい小松!!」

小松「トリコさん…最後に手を…」

手を伸ばすトリコ「小松!! オイ!! 小松ううぅぅーー!!!!」


「キュウウウウン!!!!」

地中からユンが飛び出す。

「ユン!? ここで何してんだ!? 100Gマウンテンの下で待ってろって言ったのに!!」

「キュウウン!! キュウン!!」

トリコ「なにっ!? 小松が!?」
   「お前の中にいんのか!?」

ユンの背中は大きな透明のカプセルになっている。
お腹の扉を開けて見せるユン。
中の小松は白髪になっていていかにも危篤状態。

「もうギリギリじゃねえか!!! 早くペアを食べさせろ!!」


『やはりそうか…』

そこに現れたのはカカ。

カカ「いまだに信じがたいが…そのペンギンは高度な”セーフゾーン”を持つキャンピングモンスター… いつだ? 私に疑いを持ち始めたのは…? いや、それはもういい…
  そんな美味そうなペアは見たことがない…今までのペアとは比べ物にならない…」

サンドリコが花粉の放出を止めたのは零れ落ちたたった2、3滴のペアで十分満足できたから。そのおかげでカカも入ってこれたらしい。もちろんユンも。

カカ「さあ まだ間に合う その若造をこっちに寄越せ ペアもだ もちろんお前らには…死んでもらう」

トリコたちの元へ歩み寄るカカ。

ペアを通してカカを見るトリコ「ああ それ以上こっち来ない方がいいぜ」

「猿王が喜びのダンスの真っ最中だ 邪魔したくねーだろ」

ドンッと猿王がカカにぶつかる。

ピキピキ…とキレた猿王にカカも大きく口を開く「猿王おおおおぉぉ!!!!」
王の台地の地下、幹部塔のさらに下にあるスクラップ場。
泣き叫ぶ錦えもん。

錦えもん「死ぬほど心配してたでござるぞ!! 無事なようで嬉しいぞ!
      勘十郎~!!!!」

勘十郎「よくここを見つけてくれたな錦えもん!!」

錦えもん「見つけるのにひどく手間どってしまって済まぬ」


そんな二人の再会を周りの人々が見ている。

「この人壁から出てきた…」

勘十郎「壁の中に隠れて、そのまま眠りに落ちていたでござるよ」

現れたのはめっちゃブサイクな男。
彼こそワノ国の侍 夕立ちカン十郎。

錦えもん「ずいぶん待たせてかたじけない…」
泣き出す錦えもん。

勘十郎「カカカ! お主は戻ってきてくれると信じておった故
     気にするでない! それがしの妖術があれば食うものにも困らないのでな
     モモノ助さえ無事であればそれで十分でござる!」

錦えもん「無論!! おぬしのお陰でござる!!」

勘十郎「キャベツ食べるか?」

錦えもん「結構でござる! 拙者の腹はお主の飯には耐えられぬ故」

勘十郎「よし、それではここから出ようぞ」
    「何やら上が騒がしいでござるな」

錦えもん「説明している時間はないでござる 後で全て話すぞ」

勘十郎「よし来た」


見てる人(ここを出る…? 出口なんかあったのか…?)

その大きな筆で壁に雀(下手くそ)を書き出す勘十郎。

見てる人(絵…?)

勘十郎「出でよ! 抜け雀!!」

命をもって動き出す絵の鳥。

見てる人たち
「な…! 絵が動き出したぞ!」
「悪魔の実か!?」

ピーと泣いている雀。

「うおー!! 本当に飛んでる!」(でも絵が下手くそーー!!!)

雀にのって出ようとするが、すごい能力なのに画力が残念すぎて飛ぶのが苦手そうな雀w

勘十郎「行くぞ!」
錦えもん「よし来た!」


周りの人達(能力がすごいのに!! 画力のせいで飛ぶのが苦手そうな雀が出てきた!!!)

鳥に飛び乗る二人を呼べ止める兵士。

兵士「待ってくれ!!」
   「我々はドレスローザの市民とリク王家の兵隊だ!」
   「状況が全くつかめないが…我らがリク王はご無事なのか!?」

「自分の家族が街にいるんだ! 一緒に連れていってくれ!!」

場面変わり、王の台地の二段目。

白馬は三段目へと向かう。

「麦わらたちを三段目に行かせるなー!!」
「撃ち落とせー!!!」

銃器を構える手下たちを蹴散らす足長族のブルーギリー

ブルー「こんなもんかよヘイヨー!!」

「うぎゃあああ」

しかしそんなブルーギリーに背後から襲い掛かる影が。

「断頭ハイヒール!!!」

デリンジャーのハイヒールが炸裂、ブルーギリーはダウン。

ルフィ「足長がやられたぞ!」

キャベ「余所見をするな麦わら!」

キャベンディッシュは言う。

「この鳥カゴというゲームはイカサマだ」
"受刑者"を全員討ち取ろうが誰も助かりはしない 
少なくとも武器の密輸とオモチャの秘密がバレた時点で、国にいるものは皆殺しが確定している
ドフラミンゴは情報をぜったいに漏らさない、奇跡を信じてゲームの終了を待っていては全員殺されるだろう
つまりドフラの首を取る以外にこの島から生きて出る方法はない」

そのころ、マクイーンにやられ、ブーも脱落。

だがドフラミンゴに落ち度があるなら、今回のコロシアムに各国より一癖も二癖もある強力な戦士達を集めてしまった事だ!!
僕らは負けやしない・・・何よりドフラミンゴを僕が討ち取るからだ!!

デリンジャーと勝負するイデア
ベビー5と相対するサイ
マッハバイスと闘うハイデルン等々

何言ってんだミンゴは俺がぶっ飛ばすっつってんだろ!とルフィ
いやおれだといったはずだとロー
気持ちはありがたいが私がやる!とキュロス

兵隊、お前は幹部の奴討つって言ってただろ!と返すルフィだが
それは個人的な戦いで、リク王の国を取り戻すのは私の当然の役目だ!
四人ともギャースカおれがおれがと騒ぐw

キュロス「おれは10年前から続く悲劇を償わせるんだ!!」
ロー「おれは13年前にアイツを殺すと決めてる」
ルフィ「ならおれだって30年前には決めてたぞ!」
キャベン「嘘つけ!」
     「もういいこの話は後だ! いいから君たち降りてくれ!!」 

ルフィ「お前が降りろよ!」

そうこうしてるうちに馬は三段目へ

キャベ「見ろ三段目だ!」

ルフィ「よしこのまま四段目まで突っ切るぞ!」
   「頑張れ馬ー!!」

彼らの前に現れたのは・・・巨大な口を持つ不気味な髑髏の人形兵隊たち

ルフィ「なんだこのデカ人形!!」

そのころピーカvsゾロ

既に息を切らしてるピーカとそんなんでよく麦わらの首を取ろうと思ったなとバカにするゾロ。
ウオオオオオと腕を伸ばしてパンチするピーカだが、その腕を三枚卸しにしながら本体に向けて走るゾロ
だがゾロが届く前にピーカの目から光が失せる
ゾロ「また逃げたか・・・」

別の場所に現れるピーカ。

「蛸石(プルポストン)!!」
石像から石の触手を多数出し、ゾロを串刺しにしようとする

と同時に空からふよふよと飛んでくるロビン一行を見てぎょっとするゾロ
お前らなんで空飛んでんだ!?

バルト「あ、ゾ ゾロ先輩!!」
   「さっきのサインの約束覚えてますか!!?」

ピーカ「レベッカ…」

レベッカ「ピーカ! 最高幹部じゃない!!」

ロビン「私達石造の向こう側に用があるの!敵を止めておいて!」

ゾロ「止めるのは構わねえがどうやって飛んでんだ?」

地面に消えるピーカ。

バルト「逃げたべ…? いや逃げてねえべええ!!!」

再び巨大な石像に入り込み、飛んでくる三人をパンチしようとするピーカ。

レベッカ「きゃああ!!」

ロビン「石像が動いてる!!」

バルト「あんなでかいバリアはれねえべ! ぶっ飛ばされるべええ!!」

ゾロ「また中に入ったか…
   三刀流…」

刀を構えるゾロ。

「千八十煩悩鳳!!!!」

巨像を頭から斬るゾロ。

さすがに中のピーカもダメージを食らってる様子。

ゾロ「だいたいこつがつかめてきたぜ…
   言い忘れてたが 麦わらの一味は何も麦わらのルフィとゴッドウソップだけじゃねえ
忘れるな、おれはいずれ世界一の大剣豪になる男だ! お前とは格が違うんだよ!」

感動してろれつの回らないバルトのドロテンパ~ェで
ハンター試験の面接の風景。
チードルは受験者に全世界配信されたビヨンド&カキンの暗黒大陸渡航宣言の
VTRを見せる。
そして3つの質問を出す。

1・ビヨンドの宣言を配信日より前に情報を掴んでいたか。
2・知っていた者はその情報を掴んだ方法と経緯を話し、
  該当しない者はどうすれば情報を掴めるかの手段を答える。
3・事前にこの情報を知る事で得られる経済的、社会的、文化的メリットを
  考えられるだけ答える。

受験者は質問に答えていく。

別の部屋でクラピカとミザイストムはPCの画面で受験生を見ている。
クラピカはダウジングチェーンで内通者を判別。

ミュンヘルは事前に知っていて情報屋が仕事を仲介しにきたと答える。
クロだと判別するクラピカ。
そこから内通者を見つけていくクラピカ。
ミザイストムは関心。
しかしクラピカはミザイストムが関心しているのを気付いていなく、
1次試験を突破できたのがこんなにもいるとはなと言う。

クラピカはダウジングチェーンの仕組みを完全に把握していないらしい。
通常の状態では対象者と直接対峙していないと使えない。
このことから極限まで集中することにより数値では測れない微細な変化を
自己認知すら超越して感知し鎖に伝えているのだと言うクラピカ。
さらにエンペラータイム中はさらに感覚が研ぎすまされPCの画像でも
識別が可能になるらしい。
ただ対象者に直接会っていることが前提条件。

ダウジングチェーンを突破できる可能性として、
記憶を消され嘘を自覚していない状態だと指摘するクラピカ。
そこで自分と似た能力と同じかこのような能力者を知っている者が
いないか?とミザイストムに聞く。


一方ホイコーロに連絡が入る。
相手はベンジャミンという男(兄弟)。
ベンジャミンは今回の渡航で生き残った1人を次の国王にすると
父親が認めたと言う。
ホイコーロはこれで国のクソゴミ連中を心置きなく一掃できると喜ぶ。
しかし国王になるのは俺だとベンジャミン。
ホイコーロは自分に勝てると思っているのか?と言う。
他の兄弟にもこの話は通す模様。

ホイコーロは部下の女テータと電話。
5人が条件付きでハンター試験に合格した言う女。
協会から事前に連携要請がきていたから出来レースだと言うホイコーロ。
試験を受けなかったのはベンジャミン(第1王子)とタイソン(第6王子)の
警備兵。
ルズールス(第7王子)の兵は全員落ちた。
ホイコーロはテータにブラックホエール号の図面を配って内部構造を
把握しておくように全員に伝えろと命令。
ホイコーロ
「七つの大罪には足りないものがある 無知と不知
 身の程を知らぬ者こそ最大の罪人
 おれ以外の豚クズが国王になるなど論外 論外なのだ」


場面戻り、ミザイストムはその可能性はないと言う。
ミザイストムが知る中ではクラピカのような能力を持っている
者はいない。
十二支んには派閥が3つあり、それぞれに派閥内の中で能力は
知っているが他の派閥は知らない。

改革推進タカ派:サイユウ、ピヨン、クルック
バランス重視穏健保守派:ボトバイ、ミザイストム、チードル、ギンタ
リベラル・ノンポリ:サッチョウ、ゲル、カンザイ
例外:極左愛国(理解不能)パリストン
例外:浮動のバカ(バカ)ジン

今回のミッションで能力についての情報も共有することに。
それは自分にも適応されるのか?とクラピカは聞く。
クラピカの能力について聞くことはないが十二支んの能力も
教えられないとミザイストム。


十二支んが招集され能力の情報の共有を持ちかける
ミザイストム。
ビヨンドと内通している者がいる、それでも能力が
明かせるか?おれは言えるとミザイストム。
ミザイストムの能力は3色のカードを相手に提示して行動を
制限する密室裁判(クロスゲーム)。
青で入廷させ黄で高速し赤で退室させる。
別室でクラピカはPCの前でダウジングチェーン。
そして内通者を発見。
内通者はサイユウ。