一心寺へ
神対応のパンク直った車で
迎えに来てもらって
1度おかんの家に行った
やっと鑑識終わって
中に入れるようになってるから
家に到着すると
大きなお花を玄関前に
どなたか置いてくれていた
近所の方が
多分置いてくれたのだろう
おそらく
警察やらが来て
運ばれていくのを
見ていただろう
大変な状況やったろうな
家の中に入ると
鑑識が入って
荒らされた状態
片付けてはくれない
ともやくんは
ダウン症
最近てんかんになり
痴ほうも出ていて
よくおもらしとかしていたようで
介護も大変やったやろう
いつもは
綺麗に片ずいていたおうちだったのに
様変わりしていた
居間に大きなベットが置いてあり
机の上には
使用済みのティッシュやら
散乱
キッチンは
どこに何があるかわからないほと
机に物が積み上げられ
洗い物もそのまま
フライパンには
明日も食べる予定だったんやろう
親子丼の具が1/4くらい余っていて
返しも入ったままでフタしてあった
使用済みのオムツも
そのまま置いてあったり
壮絶な介護やったに違いない
今年のお正月
ボンだけ年賀に行き
2人と会ったらしい
その時は普通やったと言ってた
孫が来てると
心配させないように
できるだけ
普通に振る舞うやろと思う
元ダンナはインフルエンザで
行けなかったらしい
それから
会わずじまいやったと
悔やんでいた
自宅の現状だけ確認し
葬儀場へ向かった
葬儀場に着くと
まず
受付に案内され
2人分の代金を
現金払い
やはり葬儀代も2倍
その日は
葬儀場には
私ら以外誰もおらず
貸切状態だった
思いのほか広い部屋に
2つのお棺が
縦に並べてあり
病院ではなく
ご自宅でなくなっているので
お顔に傷があったり
お顔の色が違います
と説明された
見つかったのは
お風呂場
水の入ってないバスタブの中
全裸の弟を膝にのせ
母は覆い被さるようにして
なくなっていた
その次の朝
お迎えに来たヘルパーさんに発見された
不謹慎ながら
とてもいいタイミングで発見された
鑑識の話によると
お風呂で洗っていた途中だったのか
弟くんは全裸
嘔吐物が詰まって暴れて
頭を打ったりして亡くなり
母は
息子を長い時間ヒザにのせ
下半身に血がいかなくなって圧迫死
だったとのこと
6時間ほど
亡くなった時間に差があったらしく
お母さんは
日をまたいで次の日
亡くなったということになる
弟くんのお顔は
暴れて頭をぶつけたみたいで
おでこに傷があり
でも穏やかな表情だった
お母さんは
ずっと下を向いて
しんどかったんやろう
赤くなってて少し苦しそうな表情だった
3人で
お線香あげて
棺のそばで
ひとりづつ
声をかける
また一緒にごはん食べたかった
2人で逝ってしまうの
早くないですか?
でも言ってた通りに
ほんまに2人でって
すごいです
旦那やボンに迷惑かけられん
と思ってたんでしょ
離婚して
最近は会ってなかったけど
またごはん一緒に食べて
グチでも聞こうと思ってたんやで
夜中中
おかんの部屋と休憩室を
行ったり来たりして
飲みながら
話かけてた
ダンナは
2人一度にというのは
とうてい考えられないくらい
しんどいと思う
わあわぁ泣きながら
棺から
一時も離れず
飲んでいる
ずーっと
飲んでいる
11:00から
お見送りの会で
3人だけのつもりが
ヘルパーさん達も参加したいと
来てくれる予定になった
お葬式当日の朝
取りに行きたいものがあって
飲みすぎのダンナは置いといて
ボンと2人で
おかんの家に行った
到着すると
近所の方が何人も
外に出ており
お花をゴミに出すかどうかの相談をしていた
それなりに
挨拶してたから
割と私の事覚えてるみたい
近所の方には
説明したい
いい機会だと思って
ご挨拶した
生前は大変お世話になりました。
2人で亡くなり
自殺したのかと思われてるかもしれませんが
事故だったんです。
亡くなった状況を説明した
変に思われてたらいややし
旦那は近所とかどうでもいい
とかいうけど
そんなもんぢゃないとおもう
特に障害者で
周りの方にあたたかく見守られてたはず
ゴミに出すか迷って
外にいてはった
大きな献花
今からお葬式なので
棺にいれさせてもらいます
と説明し
お礼を言ってクルマに積み
葬儀場に持ち帰った
葬儀場
式の時間30分前
仮眠からやっと目覚めたダンナが
ビールを買いに行くと言い出し
止めても聞かず
1人でビール買いにコンビニへ行った
まったく!
やめろ言うてんのに!
思った通り
ヘルパーさん達が来られて
喪主がおらず
お詫びし
お待たせし
やっと帰ってきた喪主
休憩室でビールを飲んでいる
おいおい
喪主
ちゃんとせんか‼️
絶対お母さんは怒鳴ってるはずやで
まぁ代わりに
釘刺しましたわ
やっと出てきた
酔っ払いの喪主
時間は押したけど
一応きちんとご挨拶して
みんなで
お棺にお花を入れてあげた
お母さんとともやくん
2人
手をつないで
先立った
フタをして
焼き場へのお見送り
ひとりずつ
まず弟くん出発
焼き場に到着すると
ともやくんの仲間たちが
手を合わせにきてくれてました
いつもニコニコして
みんなから
可愛がられる子でした
最後のお焼香し
点火
むなしい
言ってる間に
お母さんお迎え行かんとあかん
私はひとりで
その場に留守番
旦那とボンは
お母さんを迎えに行った
ぽっかり空いた時間
穴が空いた時間
しばらくして
2人とお母さん到着
お母さんと
最後のお別れ
行きたいとこいってね
今までありがとうございました
到着して点火まで
吹田はめちゃくちゃ早い
待つ時間ほぼない
ひとりづつ
お骨上げ
小さくなっちゃった
2人
もう
お空になっちゃったんやね
さみしい
とても悲しく寂しいけど
2人で逝ったことに安堵している
奇跡やろ
すごすぎる
その日は
写真つれて
一緒に最後のごはん行きました
昔あったこと
思い出し
笑ったり
泣いたり
ほんま
よう飲んだよなぁ
お母さんともやくん
カラオケもよう行ったなぁ
ともやくんは
カラオケ大好きで
吉幾三とかモー娘とか
音を外して
踊りながら歌う姿は
可愛くて
みんなで盛り上がって
中でも
もしもピアノがひけたなら
彼が歌うと
とても切なくて
涙が出た
このおうちは
おじさんおばさん
みんな
一心寺に入っていて
次の日
元旦那と2人で
納骨に行きました
もちろん帰りは
飲んで帰りましたが(笑)
酔った串カツ屋のお母さんが
うちのママに似ていた
もう50年以上やってるんだって
うちは商売やめて3年立つかなぁ
最近老けたなぁと思う
里帰りしなきゃ
なんか心配事いっぱいあるわ
いつ死んでもいいと思っとったけど
もう少し
生きていたいなと
思い直した
いつ死んでも
恥ずかしくないよう
身の回りを綺麗にして
会いたい人には
会っとこう
と思う
お母さん
ともやくん
ほんまに
ありがとうございました
かずとボン
見守ってやってください



