「クッキングフィーバー」というゲームアプリを,ある人から強力に勧められました。「すっごく面白い。絶対ハマるよ」と。
もともと,こういうゲームの類はあまり好きではないのですが,あまりに勧められるのでダウンロードしてやってみました。
飲食店の店員になり,お客の注文に応じて商品を調理して出します。ステージごとに売り上げ目標があって,その金額をクリアすると次のステージに行けます。売り上げには,商品の個数だけではなく,チップも含まれます。間髪入れずに商品を出すとチップが増額されたり,逆に,注文を捌ききれなくてお客をイライラさせるとチップをもらえなかったり。
また,コインを貯めて店内インテリアをアップグレードしたり,商品単価をアップさせたりもできます。店内インテリアをアップグレードするとお客のイライラが減り,商品単価をアップさせれば同じ個数でも売り上げが伸びる。そういう仕組みになってます。
まず最初のステージは,ホットドッグ屋。
「ハンバーガー」「ホットドッグ」「ミルクセーキ」「コーヒー」などを売るのですが,「ハンバーガー」には,プレイン,レタス入り、トマト入り,両方入りなどのバリエーションがあって,それにも応えなければいけません。
結果↓
そこそこ面白い。
ただ,注文を懸命に捌いても,売れる個数には限度がある。それよりも,インテリアや商品単価をアップグレードさせるほうが,ずっと売り上げに貢献するのです。つまり,店で一生懸命ハンバーガーを焼くよりも,カジノに行ってコインを増やし,アップグレードさせたほうが,断然次のステージにいきやすい。
あるとき,それに気づきました。
気づいた途端,「この仕組みって,いまの日本語教育じゃん」とつながり,思いっきり凹みました。目の前の学習者のために,オーブンやコーヒーメーカーの間を飛び回って教えている日本語教師。目の前のチップやイライラに一喜一憂。でも,そんな仕組みには限度がある。教室環境や教材をアップグレードさせるたうが,社会全体の底上げにつながるのだ。
あーーー,そう思ったら,クッキングフィーバーしながら,泣けてきて泣けてきて。
結果↓
けっこうツライ。