● 社員の不満等がトラブルへ
こんにちは。社会保険労務士の橋本奈津子です。
経営者の皆様は、突然労使トラブルに見舞われたことがあるのではないでしょうか。
社員の不満が水面下にあれば、いつか必ず表にでてきます。
社員は、上司には本音はいえません。いえ、いいません。いくら上司と懇意にしていても、不平不満を、直接、いうことなどありません。
では、なぜ、いつ不満が表にでてくるのでしょうか。
それは、不満が募って、退職したいと思っているとき、退職してもいいと思っているときです。
また、労働条件がさがったりなど、労働条件や就業環境に不公平感をつのらせたときです。
また、突然訴状が来るときは、不満が恨みや復讐になったときです。なぜ私が・・・という恨みですね。
ただ最近の若者の不満は、私の世代とは変わってきているようです。
私の世代と違って、若者の権利主張が、激しいようです。周囲をかえりみないで自己主張する。自分の職場で皆さんにお世話になっているという感謝の気持ちが、私の世代からみると、かなり少なくなってきているようです。
注意すれば、この会社はおかしいと言ったり、やめるからいいと、すぐ口走るようです。
このような社員は、話し合いをしても、相互理解ができないため、結局辞めてやる!のあとに労基署へいったりします。
権利主張が変な形で出てきているようですし、私もこのような例に遭遇したことがありますが、会社がきちんと労務管理をしている状況が役所にわかれば、大丈夫です。
ただ、つまらない時間を取られたり、嫌な思いを少々するといった、無駄な事件と付き合わなければなりません。
労基署は、まず就業規則、労働契約書、賃金台帳、タイムカード、労使協定等を見せるように言ってきますので、普段の労務管理や書類整備が大事になります。
突然、降りかかってくる労使トラブルですので、普段から労務管理を整備しておきましょう。
特に就業規則は、すべてのはじまりですから、しっかり整備なさってください。労務管理がきちんとできてれば、怖いものはありません。