難有り、有難し

 

 不幸が来る毎に、これで過去の業が消滅し、今後好転の運命を孕む自分になったのあり、言わば、この不幸は幸福への曲がり角だと観ずることが出来れば、どんな不幸が来ても、失望落胆することは無くなるはずである。

 

 このように考えを転ずることに成功するならば、どんな不幸や困難がやって来ても、もう大丈夫である。

 

 これは悲しみの感情を抑圧することではなく、その感情を方向を変えて光明の方へ誘導するのであるから、もう悲しみが悲しみではなく、悲しみが光明に変質しまったいるのであるから、それを将来、不幸を現象化する原因が消えたことになっているのである。

 

 だから、黒住教祖は「難有り、有難し」という風に漢字をまじえて解りやすく説明されているのある。