般若心経ー考察4

 色即是空、空即是色について

 水は凝縮すれば硬い氷に変化する。逆に水を発散すれば眼に見えない水蒸気に変化する。即ち水は条件によっていかようにも変化する。即ち常住ではない。しかし、水の本質は氷でもなく水蒸気でもなく、H2Oです。氷と顕れたり水と顕れたりしているのです。

 水(色)があると思っていてもいつのまにか水蒸気(空)になっている。
 逆に水蒸気(空)と思っていてもいつのまにか水(色)になっている。

眼に見えるもの(色)即ち物質は、あるように見えてはいるが空である。
眼に見えるように写し出されたものが物質(色)である。

色蘊(肉体)は有るように見えていても実体はないのである。