般若心経ー考察3

 色即是空、空即是色について

 色とは、目に見えるものを示すのでは、即ち物質のことでしょうか。

 物質の構造は、分子で成り立っています。水であればH2Oです。

 その分子構造は水素原子2個と酸素原子1個で水はできています。そしてその原子と原子の間には、隙間、空間があります。

 炭酸水は水の中に炭酸ガスが入ったものです。即ち、水の分子の隙間に炭酸ガスが入って、炭酸水になっているのです。

 ミクロ的に物質を観ていくと分子が顕れ、さらには、分子と分子の間の隙間が見えてきます。そこは何も見えない空間です。

 即ち、色はミクロ的に観れば、空なのです。

 逆に分子をマクロ的に観れば、分子の塊となり、物質として見えるのです。

 分子と分子の間の空間は空であります。そして、その空間を縮めていくと分子が顕れ、さらに縮めていくと分子の集合、そして眼に見える物質となるのです。
 即ち、空間はマクロ的に見れば、色なのです。

 これが色と空との関係と考えるのいき過ぎでしょうか。