般若心経ー考察1 
 
 般若心経について、あの有名なお経の意味をと、先日インターネットで調べました。しかし、納得のいく解説には出会いませんでした。

 キリスト教の主の祈り「天に成します我らの神よ、御名を崇めさせたまえ、御心の天に成るが如く、地にも成させたまえ」
 天に成る天国(実相世界)を地(現象世界)に成らせて下さい。との祈りだと思います。

 即ち、実相世界は既に完全円満な世界は既にあるのです。これをこの世、即ち写し世、浮世、現象世界にも現して下さいという祈りだと思います。

 般若心経の冒頭で「五蘊は空であると照見す」五蘊はあるように見えていても実体のないもの、本物ではないもの、影のような物なりと照見した時、あるように見えていた苦役などは一切なかったのです。即ち、実体のない夢、幻に迷わされていたのです。

 この世は移り変わる世界、常住の世界ではないのです。即ち仮の世界なのです。そこには本物はないのです。本物でない世界での事に心を左右されることはないのです。

 本当にあるのは実相世界だけなのです。そこは完全円満の世界なのです。極楽の世界なのです。天国なのです。

 般若心経では、現象世界はないのですよ。空ですよ。五蘊(身も心も)もないのですよ。無い五蘊に引っかかって苦しむことはないのですよ。

実相世界(完全円満なる世界)ー心ー現象世界(写し世)

 実相世界は、心と言うレンズを通して写されたのが現象世界です。

 実相世界をこの世、写し世に来たらすには、宇宙の大法「因果の法則」によるのです。

  仏教では、「三界は唯心の所現なり」と
  キリスト教では、「言葉は神なりき、これによりて成り、これに寄らずし  て成りたるはなし」

 即ち、心(言葉)が種なのです。言葉は創造者なのです。

 心に善き種さえ蒔けばいいのです。善き種は善き実を結ぶのです。

 言葉には、発生音と表情と念(思い、祈り)があります。

 これが、般若心経の意味だと思います。