・目の前で 友のかみさん 化粧する あわてふためく 心も知らず

 学生時代の友6人と今年も家族ぐるみでの一泊旅行。もう40年近く続いているだろうか。当日の朝、新幹線で名古屋へ。車中、昨年の尾瀬旅行のことを振り返っていると、私の目の前で鏡を覗き込みながら話しをしてくる友のかみさんに慌てふためいたことが思い出された。
 
・「此処はどこ」天女の如き 表情で つぶやく女(ひと)に 認知の兆しが

 山中湖のエキシブの宿でのこと、女性群は2時すぎまで話し込んでいたそうだ。立ち上がった時、貧血から記憶喪失の如き症状に慌てて病院に。その時、付き添った私に、これが天女の表情かとまで想われた穏やかな表情で問う言葉に。