ブログ、めっちゃ久々です(笑)
去年の11月に我が一推し俳優・相葉裕樹さんが体調不良で舞台降板という知らせがきまして、以来3ヶ月、なにやかやありつつも、根本的なとこで心折れて、かなり後ろ向きだった私。
本日、無事活動再開のお知らせが来まして、いきなり掌返しで前向きになりました。
そりゃもう、裏切り三五も真っ青の掌返しっぷりで、我ながら笑うしかないwww
で、前からまとめとこうと思った記事をアップすることにしました。
2018年10月の舞台「タイタニック」における女性達のドレスについての私的考察です。
これ、ツイッターで呟いたんですけど、どういうわけか珍しく、もの凄い数のイイネとリツイートをいただいたものだったり。
いい機会なのでブログにまとめておきます。
2018年10月21日記録
【タイタニック・徒然】 女性たちのドレスについて 1等客のディナー場面、男性は今とあんまり変わらない燕尾とかのフォーマルスーツ。 それに対して、女性客のドレス。ストラウス夫人のドレスは分かりやすく豪華だけど、他の女性客のドレスはそうでもなかったり。あれ、すごく時代を反映してる。→
ストラウス夫人のバッスル型のドレス、実は流行したのは19世紀末。あれだけスカートに広がりがあるってことは、細かく言うと、多分だけど、1870年代前半、もしくは1880年代後半の流行のはず。間の1870後半~1880前半のドレスなら、もうちょっとスカートが細身のはずだから。→
対して他の女性客、赤いドレスの謎の貴婦人なんかは、アールデコ風のストンとした飾りの少ないドレスを着てる。 アールデコは1910年以降の流行で、タイタニックの処女航海は1912年だから、当時としては最新流行のドレスなんだよね。→
実際、あの場面のタイタニックの内装について「最新のアールデコ」って歌詞があるので、間違いないと思う。 そして、ストラウス夫妻は大富豪なので、お金は有り余るほどあるはずで、それなら夫人は最新流行のドレスを着ててもいいはずなのに、あえて彼女は豪華だけど時代遅れのドレスを着ている。→
アリス・ビーンがストラウス夫妻を見た時に「慎ましい夫婦」って歌ってるんだけど、なぜそれが分かるかっていうとそういうところなんだと思う。 ディナーじゃない場面で夫人が着てるドレスとかも、クリノリン風に見えるんだけど、それはバッスルより更に一つ前の流行だし。→
流行の流れとしては、クリノリン→バッスル→アールヌーヴォー→アールデコ。 そしてアールデコの流行は女性をコルセットから解放したんだけど、それ以前はコルセット着用必須で、ということはメイドの存在が必要不可欠なんだよね。 最期の場面でメイドが三人も夫人に傅いているのは、そういうこと。→
多分、夫人のドレスは流行おくれだけど相当上質でなおかつ専属のメイドが長年丁寧に手入れをし、着せ付けてきたものなんだよね。 40年という年月の重みがあのドレスにも現れてるんだなぁと→
一方、他の1等2等の女性達のドレスと帽子。あれはアールデコのストンとした、体型を出さないドレスで当時の最終流行のモード。キャロラインが着てるドレスは紳士服の仕立てを取り入れたマニッシュなもので、いわゆるユニセックスのはしりみたいなドレスなんだよね。→
アールデコの流行は女性をコルセットから解放してドレスの飾りは簡素になったけど、反対に帽子が大きく派手になるっていう現象が起こるんだけど、その通り、彼女達の帽子は相当派手だ(笑) しかも、デカイ!→
ちなみに、アリスのドレスもアールデコ期のドレスらしいラインだけど、色合いは相当派手。あのあたり、キャロラインがイギリス貴族の令嬢なのに対して、アリスがアメリカ人だってことをあらわしてるのかなぁ。 そういや、アリスの夫・エドガーのスーツもチャールズに比べると派手だよね(笑)
とまあ、マニアックな話だけど、ドレス一つとってもちゃんと時代考証してて、なおかつ登場人物の性格も反映してるって凄いなぁと思ったのでした。
ツイッターからまんまコピペしてきました。
記憶に頼って書いたので細部で違っているかもですけど、大まかなところは合っているはず。
私は、舞台に限らず、何事も神は細部に宿ると思っているので、こういう衣装や小道具に拘った舞台、大好きです。