やまとうたは ひとのこころを たねとして…… | シャオ2のブログ

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最近は着物と舞台に夢中

我が家は大阪南部にあり、ここから市内に出る電車の路線は2本。


JRと南海です。


最寄り駅はJRですし、天王寺や大阪駅まで乗り換え無しで行けるので、普段はJRを使うことが多いのですが、ミナミに出かけるときは南海を使います。


その南海の最寄り駅が泉佐野駅。この駅の改札出口のすぐ傍に書店がございます。


この書店、店内では新刊本を売っているのですが、店の前にワゴンを出し、そこで古書の販売もしたりしてるんですよね。


時折、100円均一とかでハードカバーの良書や専門書も出たりするので、泉佐野駅を通る時は必ずチェックしています。


で、随分前に、私好みの古典・漢文の専門書や古書が山と出ていたことがあり、ウハウハで購入して帰ったことがありました。


が、何分、原文であったり、専門的なお話であったりで、未だに全部は読めていないという体たらく…汗





一例をあげますと……


購入した中の一冊に、昭和49年発行の塚本邦雄氏著の『王朝百首』という本があります。


塚本氏が「私家版百人一首を」という気宇の元、塚本氏の好む秀歌を百首集め、解説を加えた本です。


採られている歌は、
非才浅学なる私の知らなかった歌も多く、
その一首一首を味わっていると、中々前に読み進めない本ですが、その「味わう」という時間のなんと贅沢なことビックリマーク


また、有名な定家の小倉百人一首と同じ歌人の異歌を採っている場合、どうして塚本氏はこちらが優れていると思うのかという説明があり、それを読んでこういう解釈・考えもあるのだと、先学の言葉に頷き、あるいはそれはどうだろうとおこがましくも内心で反論を試み、と普段蜘蛛の巣を張っているような脳みそをフル回転させざるを得ないという、得がたい経験もさせてくれます。


読書の醍醐味の一つはこういうところにあるのだなぁ、と思いつつ、遅々としてページが進まない読書を続けている今日この頃。


自分で和歌を作ることはやったことはないのですが、古の人々の秀歌を味わうのは面白いものです。





他には、中国の古典『聊斎志異』を辞書を引き引き読んだり。久々に白文に訓点をつけるのは楽しかったニコニコ


てこずっているのは、オットが中国に出張した時に買ってきてもらった『顔氏家訓』とか。


簡体字で書かれているので、繁体字、つまり普通の漢字が分からないものが多くて、普通の漢字に直すことからやらないといけないので、面倒くさいというか、手間が多いというか…


中身を味わうまでにあとどのくらい作業があるのか、ちょっと頭が痛いですガーン