私、着付け教室、というものに通ったことがありません。
全部、本を見て見よう見まねでやってます。
袋帯の変わり結びとかは流石に無理かなぁと思いますが、二重太鼓くらいならなんとかなるんじゃないか?と、現在も着付けの本を睨みつけてたり……
ま、そのせいで、着付けのできる母と教室にちゃんと通った妹からは、時々駄目出しをくらいますがね。
この正月も、寒いからと別珍の足袋履いたり、ファーの半襟してたら
「何それ?」
と胡乱な目を向けられました。
いいじゃん、暖かくて可愛いんだし、フォーマルな場所に行くわけじゃないんだからさ。
私基準では、お茶席と冠婚葬祭以外は、好きに着ていい場所です。
流石に、普段にきんきらな帯締めたり、真冬に単衣や薄物着たり、逆に夏に袷を着たり、花魁みたいな着付けはしませんけどね。
てわけで、半襟や足袋は好きに遊んでいいものと認識してます。が、どうやら半襟も足袋も白が基本!な妹から見ると、そもそもファーの半襟とか使おうっていうのがアカンらしいです
ええやん、アンタに使えなんて誰も言うてへんねんから、好きにさせてやと、言っておきました
ま、それはともかく……
自己流で着てる私にとっての大敵、それは紐
最初に見た着付けの本によると、長襦袢の腰紐と胸紐、長着にもやっぱり腰紐と胸紐、場合によってはおはしょりを調節するための紐、更にそれぞれに伊達締め、といったい何本紐がいるねんといいたくなるほど紐を使うことになっておりました。
で、右も左も分からん初心者の私は本を見ながら大汗かいて、必死で紐をぐるぐると身体に巻きつけていたんですね。
けどさ、こんだけ紐巻いてたら、そりゃあ苦しいわけで。しかも、着付け教室とかだと先生が苦しくないけど締まる紐の巻き方教えてくれるんでしょうが、本ではその勘所がさっぱり分からないわけで。
ひたすらギュウギュウ締め付けて、着物=しんどい・苦しい、の図式にずっぽりハマったわけです。
ところが、きくちさんだったか君野さんだったかの、普段着物の本を読んで、そこまで紐でグルグル巻きにしなくていいよ、ってことを知ったのですよ。
すっかり目からウロコで、どんどん紐を減らしていくようになったら、そらまあ楽チン
伊達締めも正絹のがいいとか言われますが、私は
こーゆう、簡便なもので済ませております。これ、便利だと思って使ってたら、同じ形状のがこないだ大久保信子先生のご本でも便利グッズとして紹介されてましたね~。
で、長襦袢はこれだけ。長着も、ちゃんと着る時で腰紐とこれだけ。家で着るだけなら、コーリンベルトと腰紐だけ、という適当さですが、以外と着崩れないもんです。
以前は衣紋が詰まってくるという困った問題もありましたが、先だって解決したので、今はそれもなし。
あ、コーリンベルトは昔は必ず使ってましたが、今は上の簡単伊達締め使わないときだけです。
腰紐も、正絹のを着るときはモスか正絹のを使いますが、木綿とかウールの時はゴムだったり。
という話をすると、何故か「それで大丈夫なの」と驚かれます。
大丈夫だから、今現在、私、着物着てるのですが……
妹が着てるのとか見てると、やっぱり紐でグルグル巻きになってたりするので、そういうものだと思っている人には驚きなんでしょうねぇ。
けどさ、紐って窮屈じゃん。少ない方がいいよ。
最近は、ホントは伊達締めもいらないんじゃねとか密かに思ってたり。
前に東映さんの時代劇のエキストラやった時、東映衣装部の人に着付けてもらったんだけど、伊達締め使わなかったのに、着崩れしなかったんだよね。
腰巻と半襦袢の上に長着だったんだけど、半襦袢に1本、長着に2本の3本だけ。
早朝に着付けてもらって、なんだかんだ動き回って、半日以上経った夕方でこれ。全然苦しくないし自由に動けるのに、全く着崩れなし。
凄いよね、プロの着付けって。着付けたのが男の人だっていうのも関係してるのかな
芸者さんや舞妓さんの着物着付けるのも男衆だって言いますよね。力も関係あるのかも……
てわけで、記憶を辿りつつやってみるけど、腰紐の締め方が上手になった、くらいの成果しかないや