上田久美子作「桜嵐記」2021.6.3
ウエクミ先生、たまきちさんのことが好きですよね。今回「桜嵐記」を観劇して、それをものすごく感じました
たまきちさんは、やっぱり、こんな正統派の主人公がよく似合います。
三人兄弟の長男で、父親を尊敬し、正義感にあふれ、一生懸命、そして女性に対しても真面目で優しい。少し不器用な感じも。
やはり当て書きが上手いんですよね。その人の持つ、潜在的なものを引き出すのが上手い。プラス「ファン目線」でしょうか?
その上、娘役への愛情が深いなぁと思いました。
さくらちゃんの弁内侍。
「切ない」
彼女が歌うたびに泣ける。
さくらちゃんには、こんな引き出しがあったのね。
月組さん、娘役に美人が多く、好きなジェンヌさんが多いのですけれど、
中でも、
結愛かれんちゃんと蘭世惠翔ちゃんの活躍は嬉しかったです。
このお二人、いつの間にか「お色気」担当?
何役もこなしていましたが、
特にかれんちゃんの役
足利尊氏の傍にいる
饗庭氏直(あえばうじなお)←「容貌当代無双の児」らしいですよ。
花一揆 これも、目に美しかった。
他に晴音アキちゃんのお公家さまなんて、娘役が
男役やるんだーって、目からウロコ
なんといいますか、ウエクミ先生って、宝塚は
「目で楽しむ」ことを誰よりもご存知なんだろうなと感じました。
各場面、とにかく飽きない。お話ももちろんですが、目で楽しむ「演出」が素晴らしく長けている。
そうそう、目にも「鼻」にも。
イノシシ登場した時なんて、美味しそうな香りがしてきそうでしたもん
両方の花道先端から、上手下手、それぞれれいこちゃんと、ちなつちゃんが登場する場面があったんです。。
「どっちみたらいいんですか?」キャッ😍
というように、ファンが喜ぶことをわかっているのではないかと思うんですよね。
花道、銀橋、舞台の奥の奥まで、広く広く舞台を使い、場面場面に見せ場がありました。
桜の花びらの舞う雰囲気。
立ちまわり、そしてスローモーション。
90分が45分位に感じる展開の速さ。
どこを見ても飽きない。
ウットリとはこのことで、淡い色の2人のお衣装と、和物ならではのラブシーン。
2人が後ろにはけてからのー
合戦シーンに切り替わる。
ウットリからハッとさせられドキドキしてくる。
客席の集中力たるや!
スゴイです。客の視線を途切れさせない手腕。
そこから一気に最後までダーーッと駆け抜ける。
もちろん、月組の皆様のお芝居も素晴らしかった。役にピッタリハマっていましたし、みんな上手なんですよね。
以前にも書きましたが、ウエクミ先生には、柴田先生のように、沢山宝塚の舞台脚本を書いて頂きたい。
「タカラヅカオリジナル」もう、ウエクミ先生だけでよくないですか?←あっ、それはいい過ぎでしたか?☺️すみません。調子に乗りました
たまきちさんとさくらちゃんの退団公演が、こんなに素敵な作品で、よかったなぁと思いました
たまきちさん、素敵でした。