「後ろから無言」では車内販売利用できない! | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

新型コロナで停止していた車内販売ですが、感染者の減少に伴い、再開しています。
小田急ロマンスカーや、東武スペーシアで車内販売が終了する「痛手」もありました。
ビールなどお酒の販売も復活して、ほぼ以前のように復活しました。
↑凄腕販売員のワゴン(2014年撮影)
 
■後ろから無言■
ところが、車内販売が利用しにくくなっている現状があります。それは、
後方から何も言わずに通り過ぎる販売員が目立つのです。
乗客が向いている前方から販売員が来るなら気づきやすいのですが、後ろから黙って通り過ぎられては気付きません、買えません。
 
■声出ししにくい事情■
新型コロナ対策として、販売員はマスクを着用していて、感染対策を取っています。
販売員は鉄道会社側ですから、乗客に「会話は控えめに」「座席の回転はご遠慮ください」などと要請する側です。
そのため、元気な声で「車内販売でございます!」と言いながら巡回するのは、抵抗がある客もいるのは理解できます。
でも無言だと、車内販売に気づかずに、買えません。
 
基本的な動作に加えて、ベテランの凄腕販売員が使っている「技」には、このようなものがあります。
基礎基本を踏まえて、凄腕販売員の動きを参考にすれば、仮に「無言」でも問題ない車内販売になると思います。
 
《対策1》ゆっくり歩く
不動産広告で「駅から徒歩5分」という表示は、分速80mとして計算することになっています。
列車1両の長さは、新幹線25m、在来線20mです。ですから、「あずさ」等の在来線特急1両は15秒です。
これを4倍の時間かけても、15秒×4倍×10両=10分で一回りできる計算です。
実際は品物を渡して代金受け取る時間が入りますが、中長距離を走る特急なら、4倍の40分に1回まわってくれれば十分だと思います。。
 
《対策2》左右を振り向く
まっすぐ前を見続けるのではなく、左に60度、右に60度と交互に見ながら進むと、後ろの客がよく見えます。
左右にクビを振りながらだと、後方の客の様子が分かり、車内販売を利用したい客に気づくのです。
左右を60度くらい左右交互に動かすだけでも、後ろの様子は結構分かるのです。
凄腕販売員さんだと、首を左右に大きく90度も振って、無言のうちに「軽く手を振ったら必ず気づいてお席まで戻りますよ」とアピールするのです。
《対策3》車両に入る際に一言
販売員が次の車両に入る際は、1度でも良いので、「車内販売でございます」と言いたいところです。
私のように「車内販売を利用したい」、と強く思っている人は、小さい声でも(販売員は女性が多いので)女性が何か案内する声には気づくものです。
特急のワゴン販売は、ワゴンの車輪の音で気づくことがありますが、「トンネルなどで大きな音がする場合」「カゴを持った普通列車グリーン車の場合」は気づかないのです。
ちなみに、超凄腕販売員(JR東日本のチーフインストラクター)は、空いている際は客の約1m後ろに来たら「車内販売でございます」と小声で言いながら横を通ります。
 
《対策4》車両を出る際に振り向く
販売員が通り過ぎてしまっても、車両を出る際に、振り向いてくれると、軽く手を振れば気づいてくれます。
車両を出る場合には、振り向いて客の方をよく見てお辞儀すると、タイミングを逃した客は合図を送れます。
車両を出て、次の車両に向かう場合は、「失礼しました」などと小声で言いながら、客の方を見てお辞儀をすると買い逃した客に対応しやすくなります。
普通列車グリーン車のアテンダントさんは、振り向いて「失礼しました」、が基本動作ですが、中には客の方を見ない人もいるんです。
新型コロナの時期でも、入る時と出る時くらい、ひとこと言おう。
 
《対策5》何度も販売に回る
1度気づかずに通り過ぎても、何度も巡回に来れば、やはり気づきやすくなります。
「のぞみ」の新横浜~名古屋間なら、新しい乗客は乗って来ません。でも、1時間20分ほどかかりますから、途中でコーヒー飲みたくなる客もいるはずです。
1度逃しても、さほど時間を置かずに次に来てくれれば、問題はないのです。
首都圏の「2階建てグリーン車」では、「前から2階に車内販売」したら、「1階は後ろから車内販売」することになります。
次の巡回は、「前から1階」「後ろから2階」と向きを変えると、連続して買えないことは避けられます。
 
 
JR東日本の車内販売は、「弁当」「ホットコーヒー」「グッズ」「アイス」の販売を取りやめました。
熟練販売員でなくても仕事ができる体制になり、後ろから無言が特に目立つようになりました。
新型コロナの影響があるにしても、できる対応は、してほしいと感じます。
販売員さんに期待しています。