サフィール踊り子に乗って、カフェテリアを利用してきました。
【1】サフィール踊り子
「サフィール踊り子」は、主に東京から伊豆急下田の間を走る特急です。
全車グリーン車の豪華な特急です。
更に豪華な「プレミアムグリーン車」と「グリーン個室」も連結しています。
■3列座席のグリーン車
充電できるコンセントもあります。
■2列座席のプレミアムグリーン車
非常にゆったりとした座席です。
以前の車両に関しての記事はこちら↓
【2】カフェテリア
8両編成の「サフィール踊り子」、その中央4号車には、カフェテリアがあります。
このカフェテリアで、予約制の料理が楽しめます。
カウンター席と、4人が座れるテーブル席があります。
人数を制限して、アクリル板を設置して感染対策をしています。
【3】渡り蟹カレーを食べる
往き《サフィール踊り子3号》品川12:38→熱海13:51
往復でカフェテリアを利用しました。
往きは「HONDAプレミアム 渡り蟹カレー」を予約しました。
ワタリガニが入っているだけあって、値段は1850円と、やや高めです。
カレーの中に、カニの身が結構入っています。その他に硬い殻の中にも、少しは食べられる身が入っているのでしょうが、カレーが付いているので取ろうとすると、手やテーブルが汚れてしまって厳しいです。
値段に見合った味だとは思いますが、量が少なく、「軽食」というイメージです。
話のタネというか、良い思い出にはなりますね。
まあ、サフィールに乗る乗客は、1泊2万円以上の伊豆の高級旅館に泊まって、豪華な夕食が待ってるので軽食でもOKでしょう。
【4】伊豆産フレッシュトマトのスパゲティーを食べる
帰り《サフィール踊り子2号》熱海15:31→品川16:42
「伊豆産フレッシュトマトのスパゲティー」1100円をいただきました。
ミネラルウォーターと、パンもついています。
見た目もキレイですし、美味しいです。
癖がなく、子どもにも人気だと思います。
問題は、ボリュームが少ない点です。
普段から吉野家の牛丼大盛を食べている人なら、2皿頼んでもやや物足りないでしょう。小さなパンをつけても不足します。
まあ、私のように乗車区間を100km超えないように品川~熱海だけにして、グリーン料金・特急料金をケチる鉄道マニアは、本来想定している客層とは異なるのでしょうから、JR東日本は耳を傾ける必要がない戯言ですね。
【参考】今までのカフェテリアのメインメニュー
今までは基本的にはヌードル(ラーメン)でした。
運転開始から約1年経って、パスタとカレーになりました。
【5】車内販売の利用
車内販売で購入した品を、座席でいただきました。
■カップアイス
渡り蟹カレーと一緒に予約した「ハニーミルクジェラート」500円です。
サフィール踊り子のオリジナル商品だそうです。
カフェテリアの利用は20分と限られていますから、座席に戻って食べました。
何も言わないのに袋に入れてくれて親切でした。
席に戻って食べたときは、木のスプーンが簡単に刺さりました。
■ホットコーヒー
「渡り蟹カレー」を食べて、席に戻りました。
その後に車内販売のワゴンが来ました。
何にしようか迷いましたが、定番のホットコーヒー350円にしました。
カップがロゴ入りで、カッコイイんです。
■だいだいサイダー
帰りの車内販売では、「だいだいサイダー」を頼みました。
ノドの具合が変だったので、スッキリしました。
【6】カフェテリアを予約する
カフェテリアの予約が、実は慣れない人にとっては、かなりの難関です。
スマートフォンから、「サフィール踊り子のホームページ」にアクセスすると、予約のページにたどりつきます。
携帯電話の番号を入力するとショートメールが届き、そこに載っている認証番号を入力して予約します。
私は今まで4回予約して、今回が5回目・6回目でした。
5回目の予約は、問題なく取れました↓。
予約はされていない、と画面に表示されていました。
カフェテリアまで出向いて、アテンダントさんに確認したら、予約はされていないとのこと。
操作の過程の途中だったのに、予約完了と勘違いしたようです。
実はこの時間の予約客は、ひとりもいなかったので、すぐ「予約なし」と分かったのです。
これは「2号が食事の時間とずれている」のに加えて、「火曜水曜は1往復の運転ですが、木曜は土曜日曜と同じ2往復なので客が分散した」という事情もあったと思います。
すると、アテンダントさんは、このような対応をしてくれました。
「予約なしでもどうぞ(^^♪」
席が空いていて食材に余裕があったからなのか、当日払いでカフェテリアの利用ができたのです。
伊豆の温泉客に多い年配者は、スマートフォンの操作が苦手な人も多そうです。
駅で「食事券」を販売するのは非現実的で、適切な代案は出せないので、仕方ないかなあ。
【7】利用時間は20分だけ
カフェテリアの利用時間は、20分と短くなっています。
これは最善とは言い難いですが、苦肉の策だと感じます。
予約制でないと、スタッフの人数の手配や食材の準備が難しいでしょう。スタッフと食材を揃えて利用を待っていたら、ほとんど利用がないなんて事態になりかねません。
そして、楽しみにしていたのに行列で食べられなかったとなると、逆に不満が出そうです。
だから、予約制は順当だと思います。
利用時間を30分40分にのばすと、回転率が下がるので、メニューの値上げになりかねません。
そもそも伊豆の高級旅館で、豪華な料理を食べる客に、少し値上げしても2000円前後の料理で満足感がどこまで出せるのか難しい判断です。
あるとすれば、お酒やサイドメニューを充実させたうえで、30分に延ばすくらいでしょう。
(新型コロナが収束した後の話でしょうけど)
なお、今回は私も同じ時間帯に利用した客も、20分滞在しませんでした。
17分くらいで席に戻っていきました。
これは「全員が男1人の鉄道マニア風の客が黙食で利用」「お酒が取り扱い停止中」「スパゲティもカレーも量が少ない」という点が、大きく影響していると思います。
【8】他の車内販売とは別扱い
JR東日本の他の列車とは、車内販売の扱いが異なっていました。
■お酒の販売無し
「はやぶさ」等の新幹線、「あずさ」等の在来線特急、普通列車グリーン車では、車内販売でお酒の販売が10月11日から復活しました。
ただし、「サフィール踊り子」は別扱いで、現在もお酒の取り扱いはありません。
■スイカで10円引きは無し
普通列車グリーン車では、Suica、PASMO等の交通系ICカードで支払うと、代金は10円引きになっています。
ですが、「サフィール踊り子」と、リゾートしらかみ等の「のってたのしい列車」は、10円引きにはなりません。
↓写真のように普通列車グリーン車の車内販売では、ネクター白桃は170円のところ10円引きです。
【9】高い接客水準
「サフィール踊り子」のカフェテリアと車内販売を、今回は往復とも利用しました。
往きの3号、帰りの2号とも、車内販売に巡回するアテンダントさんは、案内は適切で手際よく感じが良かったです。
カフェテリアの受付、案内、提供のアテンダントさんたちも、笑顔で丁寧な接客をしてくれました。
もともと選抜されたアテンダントさんたちですし、優れた仲間の仕事っぷりを普段から近くで見るわけですから、参考にして、どんどんレベルが上がるのでしょう。
品川で降りる際に、2人のアテンダントさんが見送りにデッキまで来てくれました。
私は「サフィール踊り子」7本目(うち6回はカフェテリア利用)ですが、見送りに来てくれた2人とも、偶然「サフィール踊り子」運行開始以前から、他の列車の車内販売で何度も購入した販売員さんでした。 こういうの大変嬉しいです。
【参考】今までの記事はこちら↓