36ぷらす3【前】個室と座席 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

JR九州の「36ぷらす3」に4月上旬に乗ってきました。

今回から3回、「36ぷらす3」の話です。

 

【1】36ぷらす3とは

特急「36ぶらす3」は、JR九州の豪華な観光列車です。

1992年に作られた787系特急電車を改造して、全車グリーン車に生まれ変わりました。

6両編成で、豪華な個室もあります。

 

この特急の大きな特色は、1週間かけて九州を1周することです。

《木曜》博多→熊本→鹿児島中央

《金曜》鹿児島中央→→宮崎

《土曜》宮崎空港→→大分・別府

《日曜》大分→門司港→博多

《月曜》博多→長崎→博多

今回は4月上旬に、宮崎空港から別府まで乗車してきました。

5日間続けて乗ることも可能ですが、指定券は1日ごとに買うことになります。

「食事つきの旅行商品を購入」するか、「みどりの窓口でグリーン券を買う」か、二種類の乗り方があります。

今回は、1か月前の夕方にはグリーン券は満席になっていましたが、2週間ほど前には空席が出て、乗ることができました。

首都圏の指定券券売機で、席を選んで買えました。キャンセル待ちが簡単なのは良いですね。

 

宮崎空港から別府までの運賃料金の合計は、次のようになっています。

《グリーン個室》旅行商品・・・21000円(食事つき)

《グリーン座席》旅行商品・・・16000円(食事つき)→食事は個室と異なります

《グリーン座席》切符利用・・・11350円(食事無し)→グリーン料金5300円含む

※特急にちりんのグリーン車だと8620円(食事無し)→グリーン料金2570円含む

「36ぷらす3」のグリーン料金は、他の特急に比べて約2000円高くなっています。

すごく立派な車両で、しっかりした応対がなされる豪華列車ですから、順当な料金だと思います。

今回の私は、JR九州乗り放題の切符利用でしたから、11350円のうち運賃4530円は不要でした。

 

 

【2】黒く輝く車体

黒く輝く6両編成の特急電車が「36ぷらす3」です。

高級感があふれている車体です。

 

ちなみに、改造前の「一般の787系」はこちらです↓

光の反射があって、案外わかりにくいですが。

 

列車名の「36ぷらす3」が、★の数で表現されています。↓

「九州は世界で36番目に大きな島」であり、3をたして「39サンキュー」と感謝を表しています。

ピカピカに反射する車体ですから、周囲の物を反射します。

上の写真の左端に、カメラを向けている私の姿が反射しています。

うまく撮影するのは至難の業です。

 

【3】グリーン個室(1~3号車)

1号車から3号車には、豪華なグリーン個室が配置されています。

宮崎空港に入線してまもなくだったため、乗客はほとんど乗っていませんでした。

この時間に、アテンダントさんの了解を得て個室の方も撮影させていただきました。

木材を活かした通路を進んで、1号車方面に向かいます。

 

《1号車個室》1号車には3~4人用の個室が、4室設けられています。

こちらは重厚なソファーと調度品です↓

広角レンズがないと撮りにくいです。

何十秒も構図を考えて長居するわけにもいかず、素人写真のレベルですが。

 

《1号車個室》大きなテーブルの個室です↓

同じ個室でも少しずつ異なっています。

個室の上が空いているので背伸びして撮りました。

1号車は、靴を脱いで入る車両です。

どこから靴を脱ぐか、初めてだと分かりにくいので慎重に確認したいです。

 

《2号車個室》2号車には、定員4~6人の個室が3室あります。

こちらのテーブルは折り畳み式です。

本当は個室がいいなあ。高いんだけど。

 

《2号車個室・車椅子》

2号車には、車いすでも利用しやすい個室もあります。

 

《3号車個室》3号車の個室は1~2人用です。

通路の両側に個室が設けられています。

定員が少ないので個室も比較的狭くなっています。

「3号車ビュッフェ」「4号車マルチカー」もありますが、詳しくは後ほど。

 

【4】5号車グリーン席

私は5号車のグリーン席に乗車しました。

JR九州の他の特急のグリーン席も、2+1の3列座席ですので、踏襲しています。

座席によって、カラーが異なります。

リクライニングシートですので、座席は倒れます。

テーブルも出ますので、飲み物を置くことができます。

 

九州新幹線「800系つばめ」の座席と造りが似ています↓。

もちろん豪華さは「36ぷらす3」の方が上ですが。

 

残念なのは、車窓を楽しみにくいことです。

上からのブラインドは上げれば良いのですが、「障子」は開いても半分しか開けられません。

駅や沿線から手を振ってくれて、車内から振り返そうとしても外から見えにくいのは辛いです。

今回の5号車・1人席は、宮崎空港から別府は、海側でした。

6号車は2人席が海側でしたし、週によって入れ替わると聞いています。

 

荷物は今までの787系と同様に、フタを閉じられる航空機のようなタイプです。

置き忘れても気づきにくいのに注意。

 

コンセントがついていますから、スマートフォンの充電ができます。

長時間の乗車ですから、これは便利です。

号車の入り口には、号車番号が輝いています。

 

【5】6号車グリーン席

6号車も5号車と同じくグリーン席です。

ただし、靴を脱いで入る車両になります。

靴を入れるロッカーが、こちらです↓。

 

車両の中央に荷物が置けるようなスペースがあります。

座席は5号車と同じです。

畳の上を靴下で歩くのは新鮮です。

最前部はこうなっています。

もともと787系は、前面展望はありません。

この扉は普段閉まっていて、運転士だけ出入りします。

 

 

【6】4号車マルチカー

4号車は、マルチカーです。

各種イベントに使われます。

木曜日は「お茶体験」

金曜日は「黒酢の紹介」

土曜日は「九州の梅体験」

日曜日は「金平糖の紹介」

といった体験をすることができます。

イベント時間でなければ、休憩できます。

豪華な空間で、気分が高まります。

窓を向いたカウンターもあれば、反対向きのソファーもあります。

金色のテーブルには、おそれ多くて物を置きにくいです。

 

3号車カフェテリア、車内販売などは近いうちに。