今回は、「志国高知幕末維新号」の話。
トロッコ列車「志国高知幕末維新号」は、期間限定で高知県の高知駅と窪川駅の間を走っている。昨年秋に乗車して感激したので、5月の連休中にも乗ることにした。
【1】トロッコ車両に龍馬の写真
「志国高知幕末維新号」は、坂本龍馬をはじめ、幕末に活躍した土佐藩の偉人が、車両に描かれているトロッコだ。
高知県からの補助金が出たそうだが、カッコいい車両をよくぞ作ってくれたと思う。
座席は雨でぬれても良いように、木でできている。
硬いけど、隣の特急座席にも移れるから、問題はないと感じる。
「しまんトロッコ」は、背もたれが無いも同然で後ろの客とぶつかるが、こちらは背もたれがしっかりしているため、座り心地は圧倒的に良い。
【2】一般車両に装飾が
指定券を買うと、トロッコの座席と、隣の特急車両の座席が1つずつ確保される。
雨が降ったり、風が強すぎたりすると、トロッコに座りにくいが、その場合は避難することができる。
昨年秋にはなかった装飾が、この5月に加わっていた。
1つは、座席の網棚の下(上の写真の赤い矢印)には、和紙で作ったと思われる飾りが取り付けられている。
窓には、花の飾りだ。
やや殺風景な普通の特急車両だが、これだけでも雰囲気が変わってくる。
【3】雄大な車窓
前回は、高知から途中の須崎までの乗車だったが、今回は窪川から高知までの全区間の乗車をした。
途中何か所かでは、海岸の近くを走った。
青い海が広がる景色は、素晴らしい。
風もトロッコ車両に入ってきて、体感できるのも嬉しい。
100円均一の店で買った「こいのぼり」が、元気に泳ぐ。
5月4日の乗車だったから快適だったけど、1か月早かったら、風が強いと寒かっただろうな。
途中で山の斜面に昔からの工場が見られる。
私は工場マニアではないから、特に感じないけど。
【4】車内販売
この「志国高知幕末維新号」には、車内販売がある。
発車してしばらくすると、ワゴンがやってきた。
車内販売のメニューが、用意されている。
ビールが250円!何という安さだ。
コーヒー牛乳100円、うわ~っ。
昨年2017年11月に乗った際は、次の品物を買った↓。
左から、「高知家ミレービスケット」「馬路村ごっくん飲料」「ぼうしパン」の3点だ。
今回買ったのは、「シューラスク」だ。
軽くておいしいや。
これを見てすぐ浮かんだのは、小田急のラスクだ。
下の写真は小田急ロマンスカーのラスク。容器もかなり似ている。
【5】高校生による「おもてなし」
車内販売と案内は、高校生が行ってくれた。高校生の乗務は毎回ではないが、公式HPに乗車日が発表されている。
昨年2017年秋は高知商業高校の生徒が担当してくれた。
今回は伊野商業高校の生徒の皆さんが、おもてなしをしてくれた。
手書きの発着時刻の案内も、高校生によるのものだ。
こういう手作り感があって、良いな。
記念撮影ボードを持って回って、記念撮影を勧めてくれた。
着ているハッピは、志国高知幕末維新博をPRするハッピだ。
抽選箱が来たけど、外れてしまった。
高校生の皆さんは、元気に明るく案内してくれた。
車掌さんとともに「しんじょうくん」の説明をしているところ↓
地元の美味しい品物を、写真を使って説明しているところ↓。
明るく元気な表情は、乗客を笑顔を振りまいた。
高校生ではあるが、ハッキリとした話し方、楽しそうなしゃべりをしてくれて、見事というしかない。
非常に素晴らしい!
【6】最後に手を振る
伊野駅で、伊野商業の高校生たちは、役割を終えて降りた。
列車がゆっくりと発車すると、ホーム前方に立って、プラカードを掲げてメッセージを伝えてくれた。
うわ~っ!!感激してしまう!!
高校生の皆さんは丁寧に応対してくれて、乗客はみんな、感謝の気持ちを持って手を振り返していた。
高校生って表裏がなくて、気持ちがストレートに表れることが多いから、感激しちゃうんだよね。
こういうのホントに大好きなんだよね。
JR四国のアテンダントにならないか?と言いたくなるや。
私が振り返したのは、こちら↑。横幅は40cmほどある。
本来は、五郎駅の皆さんに向けて用意したプラカードなんだけど、丁度良いや、と思ってこれを使ったわけだ。
すごく気分を良くして、四国乗り鉄の1日目を終えたのだった。
《参考》1回目に「志国高知幕末維新号」に乗車した話は↓
「車両について」 「車内販売・おもてなしについて」
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5月4~6日に四国乗り鉄、5月27~29日に九州乗り鉄をしてきました。
その後も2日に1本のペースで、記事を書いてきたものの、四国で2~3本、九州で3~4本の内容が残っています。
実は昨日、6月下旬の「大人の休日倶楽部パス」を2枚(8日間)買って、JR東日本を乗り放題することが決まりましたので、このままは、記事の鮮度が落ちてしまいます。
そんなわけで、2日に1本のペースを、少し上げ気味にすることにした次第です。