前回の「富士山ビュー特急」に続いて、今回も富士急行の話。
【1】「トーマスランド号」とは?
「トーマスランド号」は、山梨県の富士急行線(大月~河口湖)を走る列車だ。
車両が「機関車トーマス」の絵で埋まっていて、観光色の強い列車だ。
普通列車として運転されていて、特別な料金は不要。運賃だけで乗ることができる。
どの列車が「トーマスランド号」の車両を使用するかは、富士急行線のホームページに載っている。
【2】綺麗な塗装
「トーマスランド号」の車体には、機関車トーマスのキャラクターが、多数描かれている。
先頭は青色だが、虹色に変化した車体に、キャラクターが表情豊かに並んでいる。
私は機関車の名前までは知らないが、様々な顔をした機関車がいるようだ。
先頭のヘッドマークでは、キャラクターが勢ぞろいしている。
【3】車内の座席
「トーマスランド号」は、2両編成。大部分がボックスシートになっている。
座席そのものは、JRの普通列車のものだ。
座席だけでなく、日よけ(ブラインド)にも、トーマスがいるぞ。
天井にも、絵が描かれている。小さい子どもにも、分かりやすい。
列車の真ん中には、トーマスがいるぞ↓。
トーマスの前に、座ることもできるが、固くて長時間座るのは難しい。記念撮影をしたら、他の席に移動するのが吉だろう。
【4】子ども運転席
最前部と最後部には、子ども向けの運転台がある。張り紙を読むと、大人は座れないようだ。
運転士の帽子もあり、かぶって記念撮影をすることができる。
【5】自動販売機
普通列車として運転されるわけだから、車内販売は無い。
しかし、飲み物の自動販売機が設置されている。
缶コーヒーが130円だから、駅の自動販売機と同じ金額だ。これがあるだけでも、雰囲気が違ってくる。
私は、機関車トーマスのラベルがついた地元産ミネラルウォーターを買う。
ラベルを見ながら、富士の冷たい水を飲むのは、気分が良い。
自動販売機の隣のスペースは、座席が撤去され、車いすが載せられるようになっている。
「トーマスランド号」は、旧型車両を改造しただけで、客室乗務員が必要なわけではない。
塗装や改造する費用はかかるけど、普通の通学の高校生を乗せられる車両にもなるわけだから、出費はさほど多くない。直接の利益にはならないかもしれないが、話題性は抜群だろう。
こういう取り組みが広がればいいなあ。