「スーパービュー踊り子」で2往復【後】 | 車内販売でございます。

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  スーパービュー踊り子に乗って2往復した時の話。今回は具体的に買った品物を中心にまとめることにする。
【1本目】1日目「スーパービュー踊り子3号」
新宿9:25発→→熱海10:56 普通車9号車

 始発の新宿駅から「スーパービュー踊り子3号」に乗車した。新宿駅の5番線ホームは、他のホームと離れており、場所が分かりにくいので要注意。
 
 私は9号車を選んで席を取った。9号車と10号車は、ワゴンが来れないから、メニューを持って注文を取りに来ると聞いたからだ。この3月まで小田急VSEで行われていた、シートサービスのようで、面白そう。
 そこで注文を取りに来た客室乗務員に頼んだのは、伊豆の「ぐり茶」だ。温かいお茶で、お湯にティーバッグを入れて出すもので200円。

 

 9号車と10号車の間には、写真↑のように段差があり、重いワゴンは通れない。またワゴンが折り返しにくいため、9号車も注文を取りに来るそうだ。

 
 ところが、9号車にワゴン到来! 9号車を進んだあとUターンは出来ないが、後ろ向きに戻るのは可能だ。一定レベル以上の販売員なら、折り返しは可能な技と言える。
   9号車は、2回も車内販売が利用できて、これは有り難い。ワゴンには、ほとんど絶滅しかけている生ビールのサーバーがあるので、これは頼まないと。ちと高いが550円で生ビールだ。
 販売員の方と「サーバーが載っているのは、他に東北新幹線で1台あるだけだから、貴重ですね」と話したら、「東北新幹線のサーバーは、無くなりました」と情報をくれた。他にはNREの列車では、東武線に直通する列車だけになったそうだ。

 
 買ったのは、生ビールと、大船軒のサンドウイッチ。このサンドウイッチは、特別美味いわけではないが、安心して食べられるのが良い。
 

【2本目】1日目「スーパービュー踊り子2号」
湯河原11:34発→→東京12:41 グリーン車1号車1番D

 熱海の隣の駅・湯河原からグリーン車に乗った。すぐ、客室乗務員が、飲み物をうかがいに来た。ホットコーヒー、ミルク二つを頼んだ。一階のサロンから、すぐ持ってきてくれた。
 
  一階のサロンが、完全に空いていることに気づいた。それなら、一人客だけど、行こう!
 
  頼んだのは「黒蜜アイス」360円だ。硬いカップアイスをプラスチックの皿に入れて、黒蜜をかけるグリーン車限定品だ。基本は、バニラアイスに黒蜜をかけるところを、抹茶アイスに黒蜜という邪道な組み合わせにしてみた。美味しいことには変わりない。
 サロンでなくても、グリーン車の座席でも食べられるが、サロンで食べると鉄道マニアには充実感があるわけだ。
 
  サロンの客室乗務員さんは、ラグビーの選手みたいな体がガッチリした男の人。基本的な客への案内、気遣いが本当にできた人なので、グッズも買いたくなった。
 成田エクスプレスのボールペンと、スーパービュー踊り子のミニタオルだ。ミニタオルは、伊予灘ものがたりの地元今治産だ。

【3本目】2日目「スーパービュー踊り子3号」
新宿9:25発→→熱海10:56 普通車5号車

  昨日の客室乗務員のみなさんが、立派な接客をしてくれたので、また乗りたくなった。急きょ、熱海往復に変更した。
 二日目も、新宿から「スーパービュー踊り子3号」に乗り込む。
 往きは普通車だ。
 昨日も買った客室乗務員が、ワゴンを押してきた。生ビールとカツサンドを買う。

 
 次にワゴンが来た時には、アイスコーヒーセットを頼んだ。私が乗った5号車では、私を含めて3組6名しか乗っていないから、頑張っている客室乗務員さんからは特に買いたくなる。
 
 撮り忘れたため写真↑は別の列車のもの。買ったのはパウンドケーキつき400円のセット。


【4本目】2日目「スーパービュー踊り子2号」
湯河原11:34発→→東京12:41 グリーン車2号車

  また湯河原から東京行きのグリーン車に乗る。100km超えると急に高くなるのを防ぐセコい手だ。
  無料の飲み物は、またホットコーヒーにした。

  
    グリーン車一階のサロンを見ると、男の客が一人だけ座っていた。グループ客の中に入っていくのは、露骨に敵視されると不快だが、一人客なら問題ない。
  今回も、アイスを注文。ブルーベリーがけ360円だ。硬いアイスだから、プラスチックのスプーンだと食べにくい。
  客室乗務員さん曰く「ブルーベリーをかけすぎて、すみません」。甘いの大好きだから、大歓迎ですよと感謝した。次も「ブルーベリーソースがけ、ソースだく」と無茶な注文したいなあ。


 

  その後、グッズを買うために売店に行った。地元産の「やまももドリンク」120円で買った。
 
   売店には、客室乗務員さんが、品物を取りにくるなどで4人いた。全員、私の動きをよく見ていて、私がグッズを見ようと一歩動くと道を空けてくれた。帰る時には自動扉を、空けてくれた。全員息があっていて、優秀な販売員ばかりだと実感したのだった。
 
  感じが良かったので、ボールペンをもう一本購入した。

【車内販売メニュー】
スーパービュー踊り子には、車内販売のメニューが用意されている。
 
  アイスコーヒーは、7月8月は、キリマンジャロブレンドを販売する。
 
グッズも販売している。
 

【展望座席】
一日目の上り東京行きは、グリーン車最後尾の展望座席1Dに座った。最後尾だと、運転士がいなくて、かえって見やすい。横浜で1ABの客がおりて、展望席は私だけになったので、見やすさを比較した。
 
 ⬆上の写真が、1B席からみた景色。ほぼ車両の中央になっている。

 
 ⬆上の写真が1D席(一人席)から見た景色。片側がやや見にくいが、海側はよく見えるし、運転士が反対側だから、特に気にはならないだろう。
結論として、一列目なら十分正面の景色が見える。なお、2列目でもよく見えるのだが、横に伸びる金属部分が気になる。


 「スーパービュー踊り子」は、1990年に登場して26年になる。やはり車両は古くなっている。
 人手が必要なのも特徴だ。運転士と車掌に加えて、乗る時に指定券をチェックする客室乗務員が5人以上必要な列車だ。手厚い接客ができるのは有難いが、シーズンオフは人件費が厳しい気がする。
 また、これだけ優秀な販売員を、新宿担当のあずさ等他の路線に充当すれば、全体のレベルが上がるのにな、とも思える。やや複雑な想いがある。