小田急ロマンスカーに乗ってきた。
松尾芭蕉ではないが、車内販売を利用しない期間が続くと、何か落ち着かなくなる。とはいえ、仕事でなかなか遠出できない。
こんな時に便利なのが、小田急だ。
1時間ちょっとで、新宿~町田間を往復すれば、確実に車内販売を2回利用できる。
【1】往きはLSEの先頭車
往きの新宿発は、最も伝統があるLSE車両だった。古い車両ではあるが、居住性は悪くない。隣の席が空席だったから、テーブルが共用でも問題はなかった。
自動券売機で出てきた座席は、展望席のすぐ後ろだ。席から立って写真を撮ると、こんな感じだ↑。
前方がよく見える、ラッキー!列車がだんだん近づいて、すれちがう光景は良いものだ。
【2】車内販売のメニュー
しばらくロマンスカーに乗っていないうちに、メニューの印刷物が大きく変わっていた。
飲み物は、JRの車内販売よりは高い。
ビールは、JRなら基本的に280円なのに、(サッポロ黒ラベル350mL)が340円。
ホットコーヒー320円は標準的だが、コカコーラ290円は高い。
とはいえ、私は高いとは思わない。全てのロマンスカーではないが、140円前後で缶コーラなどが買える自動販売機がある。安い方が良いなら自販機で、アテンダントさんから気分良く買いたいなら車内販売を使う選択の幅がある。
カップアイスは360円。お菓子は、コアラのマーチ120円、チップスター160円で売られている。おつまみとビールのセット500円もある。 弁当も売られている。日本橋大増の味覚弁当1030円は、何度も食べているが、満足できる弁当だ。
みそ汁、お茶、コーヒーを弁当と同時に頼むと、割引になる。
【3】弁当を買う
この日は、新宿発の新型VSE車両に乗った。
VSE車両では、ワゴンによる車内販売ではなく、注文したものを売店から持ってきてもらう形式になる。
「秋の味覚弁当」でも買おうかなと思ったのだが、目に付いたのは「ロマンスカーVSE弁当」だ。
子供を想定した容器に凝った弁当だが、中身がまあまあだから、1030円なら許容範囲だと感じる。
ホットコーヒーも70円引きの250円で購入。先頭車両なのに発車して3分でワゴンが来て、町田までゆっくりと食べることができた。
【4】帰りはEXE車両
町田からの帰りは、EXE車両だ。(MSEとなっていましたが訂正いたします。) 乗車率70%近かったが、今回も私は窓際、隣は空席だった。
座って3分でワゴンがやってきた。ワゴンに「おすすめ品」が見やすく表示されているのは、本当にありがたい。
【5】プリン・ア・ラ・モード
まだ食べていない「プリン・ア・ラ・モード」400円を頼む。山の上ホテル監修のスイーツで、11月15日までの期間限定品だ。
要冷蔵のためらしく、ワゴンに乗っておらず、持ってきてもらった。美しい作品のようで、400円にしては、豪華だ。
見栄えだけではなく、食べてみたら本当に美味いんだなこりゃ。
満足して、新宿に降りた。十分に充電できたから、これでもうひと仕事する力が湧いた。
【6】凄腕アテンダントさん
帰りのロマンスカーで、「プリン・ア・ラ・モード」を買ったが、この時のアテンダントさんは、非常に凄腕だった。
そもそも小田急のアテンダントさんは、やや高めの商品に見合うだけの一定以上の接客レベルを保持している人ばかりだ。そして、今回の方は、その中でもダントツの腕だった。半年前の4月にも、素晴らしい腕を披露してくれたが、今回も立派だった。
★品物を客の正面に綺麗な形で置いてくれた。(この技の詳細は↓)
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12039390916.html
★素晴らしい笑顔で接客してくれた。わざとらしくない適度な笑顔がまた良い。
★プリンを頼んだ時、「お飲み物はよろしいですか」と尋ねた。私は「プリンだけで」と答えたが、売り上げアップを目指すというよりは、「客が必要としているかも」という気遣いからだと感じた。その後、やはりジュースが欲しくなって、カウンター横の自動販売機でリンゴジュースを買ったのだが、この時カウンター内で、さりげなく「ありがとうございます」と言ってくれた。自分が勧めたものを断って自動販売機で買った客に、「ありがとうございます」は、なかなか言えないと思うのだが。
★新宿に到着して降りる時に、カウンター前であり扉の前である位置で、見送ってくれた。私がプリンの空き容器を持っているのを見て「お預かりします」と手を伸ばしてくれた。こういうのには、感激してしまう。
特別な技を持っている、というよりは、何をすべきかを普段から考えて、この仕事っぷりになったのだと思う。こういう人からなら、お土産を買いたくなる。
ストレス解消のプチ旅行なら、小田急ロマンスカーがお勧めだ。ただし、ロマンスカーには、車内販売がない列車もあるので要確認だ。