「めぐりデリ」と「べジデリ」 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 JR東日本の一部列車では、軽い弁当「デリ」を販売している。今回は、この「デリ」を車内販売で買って食べたという話。

 

 

【デリって何?】

 ラララ♪トレイン・カフェというブランドで、ビューティーデリの発売を、この3月から開始した。

 他の弁当と違うのは、大ざっぱにいうと、次の3点だ。

(1)ボリュームがある弁当でなく、軽い量で、そのぶん安い弁当である。

(2)中身は、美容と健康を充分に考えて作られた。

(3)コンセプトや中身を開考えたのは、JR東日本の車内販売を担当する系列会社・NREなどから選抜した女性チーム。

 

 

【買いに行った】

 新しい弁当「デリ」は、販売される列車が決まっている。

 2015年7月現在、東京駅を12:20までに発車する下り「はやぶさ」1号から19号だけだ。

 ただし、予約すれば、東京駅発「はやぶさ」「はやて」「こまち」および「スーパービュー踊り子7号」でも車内販売で買うことができる。

 私は、非常に疲れた日に乗ろうとした。北斗星に乗って上野に帰り、たまった仕事を目いっぱいこなした次の日だ。予約しても、体力的に起きられないかもしれない。

 そこで、予約ではなく、当日売りを狙うことにした。
 売り切れが怖かったので、乗ってすぐワゴンが出発する列車の中央の準備室前で待ち構えた。

 上野駅を出発する頃に、ワゴンが出陣した。1号車に向けて進むワゴンと、9号車に向けて進むワゴンがあったが、両方のワゴンに2種類のデリが積まれていた。

 あった~!!

 私の席は8号車だから、1号車に向けて進むワゴンの販売員さんから買った。もう1人からは飲み物を買えば、「2回利用」と数えられるからだ。

 税込600円のデリを2種類買って1200円。値段も量も弁当2つ分だ。

 

 

【めぐりデリ】

 

 7月現在、2種類の「デリ」が発売されている。

 1つ目は「めぐりデリ」で、『薬膳の「からだのめぐり」に着目したヘルシーメニュー』とのこと。



中身は4つ。

★季節の蒸し野菜(アンチョビクリームチーズディップ添え)
★野菜とひよこ豆とチキンのココナッツカレー

★炙りコンフィのさばサンド

桃とブルーベリーの赤ワインジュレ


 

ボリュームはないが、変化がある。低カロリーの283kcal。

 

「サバサンド」は美味いとは思わないが、「ココナツカレー」と「赤ワインジュレ」は満足できた。(私はサバが嫌いという事情があるが)



【べジデリ】

もう一つは「べジデリ」だ。肉・魚・卵・乳製品などの動物性の食材は全く使っていないのが特色だ。
「香味野菜やハーブ香り豊かな野菜・豆・豆製品中心の本格的べジメニュー」とPRしている。



★大豆ミートの唐揚げ バジル味噌添え

豆と香味野菜のクスクスのマリネ

★ゆず香る舞茸の玄米寿司

★オレンジ風味のキャロットラぺ


食べた感想だが、こちらは全部うまい。

 

 

【感想】

 

 

 このデリは、2種類とも、分量はほぼ半分、値段は600円と手ごろだ。健康に良い中身である。

◆野菜が採れる

 昨年の3月に九州旅行の5日間、「車外断食」をした。車内販売以外は水一滴も飲み食いしない生活を5日間した。この時に「野菜不足」と「温かい汁物不足」で苦しんだ。品質維持の観点から、駅弁に野菜はなじまないと言われてきたが、これを改善する契機になるなら、ありがたい。

◆軽くても満足感ある弁当

 600円でボリュームが一般の弁当の約半分と言える。私は2種類を一気に食べたが、普通の弁当ほぼ1個分のボリュームだ。

 ただ、分量は少なくても、4種類の異なる食材だから変化があり、気分的な満足感が得られる。

◆酒のつまみに

 健康的な食材が多いのがデリだが、ビールのつまみにも適していると思う。蒸し野菜、ココナツカレー、大豆ミートの唐揚げなどは、ビールと合うと思う。販売する時間は基本的に午前中ではあるが、酒のつまみにも適していると思う。

◆車内販売改善の姿勢がうれしい

 この2年ほどで、車内販売の廃止が続いてきた。仕方がない面もあるが、何も対策をとらずに、このまま放置するのではなく、改善しようという姿勢がうれしい。JR東日本系列のNREは、車内販売に力を入れているのが嬉しい。