どんどん縮小している車内販売だが、車内販売よりも廃止が進んでいるのが「食堂車」「ビュッフェ」である。
車内で料理を作る「食堂車」は、トワイライトエクスプレスの廃止、北斗星の臨時運用化で『風前の灯』になっている。
「ビュッフェ」という名称はほとんど使われなくなったが、「ビュッフェ」と言って良いのが、スーパービュー踊り子のサロンだ。1号車の一階には、グリーン車の乗客が利用できるスペース・サロンがある。
このスーパービュー踊り子のサロンでは、カレーライスを注文して食べることができる。
そういえば、一部で有名なカレーなのに、食べたことはない。そこで、食べに行くことにした。注文できるのはグリーン車の客だから、グリーン車に乗ることにした。
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今月3月に、伊東から横浜まで「スーパービュー踊り子8号」に乗った。
乗ってすぐ、無料サービスのコーヒーを届けてもらった。そして、カレーを注文した。
「カレーライス注文できるんですよね。」
「はい、ご用意できます。」
「座席でも、1階のサロンでも、どちらでも食べられるんですか?」
「どちらでも召し上がりいただけます。ただ、1階のサロンでもプラスチックの容器になってしまいます」
よく分かっている腕の良いアテンダントさんだ。
私は、1階のサロンで食べると、陶器の器でカレーライスが出されると聞いていた。しかし、現在では、どこで食べても持ち帰り弁当のようなプラスチック容器とのこと。陶器で食べられないのは残念だが、話のタネに座席でカレーライスを食べることにした。
注文して約10分、気が利くアテンダントさんが、座席に届けてくれた。代金の750円は、スイカで払う。
氷の入った水も、ついてきた。
実は、私は年間80回くらいカレーを食べるが、ほとんどが「カツ」「目玉焼き」「ウインナー」などを乗せて食べる。具を乗せずにカレーライス単独で食べるのは、2~3回だけで、違和感があった。
でも、美味しかった。列車の中で温かいご飯を食べるのは、新鮮な感覚だ。カレーも、立ち食いソバ店のカレーより、ずっと美味い。陶器の器なら、仮に味がイマイチでもごまかせたが、しょぼい容器で750円は、高いとは思わない。
ちなみに、ほぼ満員のグリーン車内で、カレーライス食べると、カレーのにおいが強くてヒンシュクかな?と思ったが、そうでもないようだ。他の温泉帰りの客も、日本酒にイカのつまみ食べてるから、迷惑ではなさそうだ。
もし、1階のサロンで食べるなら、ここ↓。低いから見晴らしは良くないが、空いていれば気分良い。3月のスーパービュー踊り子は、河津桜など伊豆への観光客が多く、なかなか「貸切り」にはできないが。
カレーライス以外に車内販売で買ったのは、「プレミアムアイスの黒蜜ソースがけ」360円だ↓。普通のスジャータの固いアイスに、黒蜜をかけたグリーン車限定の品だ。右は、無料サービスのホットコーヒー。
伊東までの往きは、スーパービュー踊り子の普通車に乗車した。
売店のすぐ近くに指定席を確保して、売店に行きやすくした。売店には、このように弁当が何種類もあった。あ~うまそう!
でも、帰りは「スーパービュー踊り子」で、グリーン車限定のカレーライスを食べることに決めていた。だから、コーラだけで我慢した。
この時期の「スーパービュー踊り子」は、車体に春らしい装飾がなされている。桜が描かれている。
先頭車は、↑上のような装飾だ。
中間の車両も、多数の桜が描かれている。車体に季節感を表す装飾をするのは、風流と言えそうだ。
一般の人の感覚では、このカレーライスは、持ち帰りホカ弁だと、500円くらいの品なのかもしれない。
でも、列車の中で温かいご飯を食べることができるのは、有難い。カレー750円を高いという人は、ワゴン販売のホットコーヒー310円はバカ高いと感じて駅の自動販売機で買っているハズ。多くの選択肢の中の一つが、750円のカレーライスなのだ。