短区間でもありがたい~JR四国~ | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 残念なことに、車内販売は、全国的に縮小傾向にある。

 その中で、最も縮小が進んだのはJR東海だ。「しなの」「南紀」「ひだ」のような在来線の特急は、車内販売が一切ない。それどころか、新幹線「こだま」もない。

 食堂車やビュッフェは、多額の経費がかかるのは納得できる。しかし、車内販売は、大部分は人件費である。弁当など日持ちしないものは予約のみとして、廃棄処分をしなくてよい飲み物、お菓子限定にする方法もあるのに、全廃である。残念としか言いようがない。





 JR四国でも、原則として車内販売が廃止されたそうだ。しかし、3時間近く走る特急で何も買えないのは困ると要望があり、短区間だけ復活したそうだ。復活したのは、瀬戸大橋を渡って四国に着いてすぐの丸亀から、 予讃線は観音寺までの約25分、土讃線は琴平までの約15分。すごく短時間だ。

 この4月に四国に行った時に私も利用したが、ワゴンには社名は「高松弁当」と書いてあった。新幹線などのオシャレなワゴンでなく、かなり年季が入っており、鉄パイプの一部が錆びついていた。載っている品数も少ない。

 約3時間の乗車時間全区間に車内販売が乗るのは無理なら、ちょうど真ん中の区間20分くらいでも、ずいぶん助かる。冷房が効いていても、暑い夏に、飲み物を買えずにで3時間は、きつい。

 採算を取りにくくても、これなら人件費が抑えられる。1回しか車内販売が回ってこないと分かっているので、利用する人の割合は、他の路線に比べて高かった印象だ。

 JR東海も、たとえば「しなの」なら、3時間弱のうち、中津川~木曽福島の約35分だけ車内販売を行うくらいは可能だと思うのだが。