小説「厳島」武内涼

 

新潮社

 

策士・毛利元就による厳島攻略を描いた戦記。

戦とは、攻める方と守る方、それぞれに正義があり、

そのやり方にも、たとえそれが調略であれ、

そこには正義があるのです。

ということを淡々と描いた作品で、

もうひと盛り上がりできたと思いました。

 

クローバー70点

 

小説「犯罪者」上・下 太田愛

 

角川書店

 

先日読んだ『未明の砦』がとても良かったので、

著者の既刊本を求めて都心大型書店をハシゴするもどこも品切れ。

なんと地元(23区内)のスーパー内の書店にあったので即購入。

帯が巻かれていて「『未明の砦』で注目の作家~」となっていました。

新刊の『未明の砦』が話題になって重版がかかり、既刊本も動いたので、

あわてて帯を作って既刊本も重版をしたけど、既刊本はどこまで動くかわからないから、

とりあえずは小部数に留めたのがモロわかり。

ずっと角川で書いてる作家がやっとヒット作を出したのに、

出版社として押そうという意思が感じられない!

まあ、それが今の角川なんでしょうけどね・・・。

ストーリーは、駅前で発生した4人が死んだ通り魔事件に端を発するのですが、

まさかの通り魔事件ではなく計画された連続殺人事件だったという、

プロットだけでもおもしろい作品で、上下巻の長編ながら、

最後まで一気読みさせる魅力にあふれてました。

今度、高橋一生主演で連ドラ化も決まったそうで、

これでいい加減に角川も本腰入れて押してくれることを願っています。

 

クローバー80点