「日々塩梅」 漢方芍薬堂の薬膳 

「日々塩梅」 漢方芍薬堂の薬膳 

漢方芍薬堂は伝統の日本漢方一筋30有余年の漢方薬専門店です。その漢方芍薬堂が様々な漢方薬相談、漢方薬のご提供と共にお客様一人ひとりの体質に合った薬膳や食養生をご提案いたします。

漢方薬専門「漢方芍薬堂」 兵庫県赤穂郡上郡町

 

 「酒は微酔にのみ、花は半開にみる」

 

花は満開前が美しく生命力を感じ

酒は、ほろ酔い程度が、一番楽しく健康にもよい

<養生訓/貝原益軒>

 

さて、漢方芍薬堂の芍薬の花が咲き始めました。

漢方芍薬堂では観賞用として芍薬を育てています。

芍薬の花

 

芍薬
神農本草経 「味苦平」

吉益東洞先生の「薬徴」では

「結実して拘攣するを治し旁ら腹痛、頭痛、身体不仁、疼痛、腹満、咳逆、下痢、腫膿を治すと。」あります。

 

漢方古方大家である荒木性次先生は、「結実とは凝りの事なり、拘攣とは、引かれ、引きつらるるをいうなり。」と説明されています。
 

 

土用の養生・食養生

 

年に4回ある土用、春の土用は立夏の前の18日日間

一年の中で一番寒暖差が大きく、自律神経が乱れやすく

胃腸機能も低下しやすい時期

 

五行 土用

土用は五行論の五臓では脾にあたります。

脾は体の中央を治め、土の飲食物の精微である胃の気を他の臓腑に施す作用をなします。

太陰脾経は虚しやすく飲食の過不足、生活の不摂生や精神の動揺を受けやすく

「ストレスは胃に来る」と言われる所以です。

 

また、脾は、「五臓六腑の海」といわれ

脾胃は体の中央にあって水穀の気を五臓六腑に送り営衛して

筋肉、四肢を強くして元気を与えます。

これが土用に脾胃を養生する所以となります。

 

脾胃が元気でありば体全体が元気になり長生きすることができます。

土用に衰えやすい「脾胃」を補うには甘味の食材

甘味には米をはじめ甘平の食材が多く、相剋の鹹との二味のバランスが大切です。

胃が弱れば甘味の食材をとるとともに鹹味(自然海塩)で腎を補い

更に、肺・大腸を補う辛味を加えれれば怖いものなしとなります。

 

おばんざい薬膳

旬の野菜を使い、脾胃を補い消化を助け

気力体力を益すおばんざい薬膳

 

 

おばんざい薬膳

春キャベツの三年味噌だれ和え

 

【材料】

春キャベツ  甘寒 胃経に帰経

<みそだれ>

三年味噌   大1

ごま油    大1

酢      小1~2

砂糖     小1

すり胡麻   小1~2

ラー油    適量

 

牛肉と新玉ねぎの炒め物

【材料】

牛肉   甘温  脾胃経に帰経

新玉ねぎ 辛温  肺大腸経に帰経

ニンニク 辛温  肺胃大腸経に帰経

塩    鹹寒  胃腎大腸小腸経に帰経

胡椒   辛温  胃大腸経に帰経

※みそだれでいただく

※付け合わせにタケノコの煮物、チシャ、ミニトマトを加え五味の調和、栄養バランス

が調ったおばんざい薬膳となる

 

「三年味噌はもはや薬」といわれ、体を温め消化を促進しアンチエイジングに役立つとともに

鹹味がマイルドになりほのかな酸味と旨みが際立ち食を進める

 

 

春の伝統料理~若竹煮

排尿を促し、むくみを取り、デトックスする若竹煮

 

 

【材料】

タケノコ   苦寒

ワカメ    鹹平

干し椎茸   甘平

葉山椒    辛温

実山椒    鹹辛温(醤油漬け山椒)

 

若竹煮などのさわやかな苦味の料理は春を感じさせる日本伝統料理のひとつ

タケノコやウドなどの苦味の食材には陽の気や血液の高ぶりを

抑え熱を冷ます作用があります

ただし体を冷やす作用があるので食べ過ぎには要注意

 

苦味には体を温める辛温の食材を合わせて二味のバランスを調えるのが基本

五行論でいうと苦の相剋にあたる辛の辛味(香辛料・香味野菜)を合わせる

 

更に苦味を和らげるのが鹹味で苦鹹辛の三味はバランスの良い薬膳となります

 

春に苦味のタケノコ

 

タケノコ

 

気味:苦甘・寒 無毒

主治:痰を化し熱を除き気を下し水を利し酒毒を解する

 

体内の熱を冷ます

痰を除く

便通を良くする

デトックス

 

白菜の酢の物

 

消化促進、食欲増進として旬のなごりと旬のはしりを使い

脂っこい料理の副薬膳に

 

【材料】

白菜    甘寒

ピーマン  辛温

ニンジン  甘微温

ニンニク  辛温

塩漬け山椒 鹹辛温

葉山椒   辛温

<調味料>

米酢、生姜、はちみつ、ごま油、塩糀

 

  当帰葉とファルファッレの温活ペペロンチーノ

 

補気・補血し冷え性改善消化促進に役立つ温活薬膳

 

当帰葉とファルファッレの温活ペペロンチーノ

 

当帰の根は漢方薬に用いられ、葉は栄養価に優れた和のハーブとして薬膳に

補血、血行促進し美肌、アンチエイジングに

 

【材料】

当帰葉     甘温(大和当帰、自家栽培)

ファルファッレ 鹹温

椎茸      甘平

新玉ねぎ    辛温

春キャベツ   甘寒

ブロッコリー  甘寒(スティックセニョール)

ソーセージ   鹹温

<調味料>

ニンニク、オリーブ油、鷹の爪、柚子胡椒、白ワインビネガー、アンチョビ、塩、胡椒

 

 

ウドのスパイス野菜スープ

 

花冷えの時期、体を温め食欲増進に

スパイスを利かした温活薬膳

 

ウドのスパイス野菜スープ

 

【材料】

ウド      苦平

玉ねぎ     辛温

ジャガイモ   甘平

サツマイモ   甘平

ニンジン    甘微温

キャベツ    甘寒

ハクサイ    甘寒

椎茸      甘平

ソーセージ   鹹温

ファルファッレ 甘温

<<<<<<スパイス類>>>>>>>

オールスパイス、ナツメグ、コリアンダー、フェヌグリーク、胡椒

 

食材はそれぞれ肝経、脾胃経に帰経し肝臓、消化器を補い、食欲増進、消化促進に働く。

スパイス類は辛温の働きで消化機能を高め体を温め血行を促進する。

 

苦味を活かしたウドの酢味噌和え

 

冬にたまった体の水滞をさばき、湿を含んだ風寒を除くことで

関節痛、のどの痛み鼻水などに良い

苦甘辛の三味を含むウドに酸味、鹹味が加わり

五味の調和のとれた春の副薬膳となります

 

●●●東洋医学における薬膳の基本原理●●●

【五味における苦味の食能】

苦味はやわらかいものを引き締めて固め、湿りを乾かし、強心、消炎、解熱、止血、鎮痛といった多彩な作用があります。

心臓・小腸を補い、肝臓・胆のうの機能を助け、腎臓・膀胱に有益に働き利尿効果があります。

 

春に役立つ苦味の代表格野菜「ウド」を使い春薬膳とした

 

 

草木が青々と芽吹く頃のいただきもの

💛💛春の代表格の苦味を含む野菜「ウド」と💛💛

💛💛脾胃を補い肝経に帰経する「椎茸」💛💛

 

独活・椎茸

 

共に肝経に帰経し、体を温め、春の薬膳に重宝する食材